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住宅ローンの借り換え手続きは、おおよそ以下の流れで進みます。
・借り換え先の選択・相談
・事前審査申込
・本審査申込
・借入中の住宅ローンの全額繰り上げ返済申し込み
・借り換えをする住宅ローンの契約手続き
・融資実行と現在借入中の住宅ローンの全額返済
本記事では、借り換えの相談や申し込み手続きの際に必要な書類を紹介します。スムーズに手続きを進めるために、必要書類を知っておきましょう。
住宅ローン借り換えの必要書類
住宅ローンの借り換えをする際は、まず、金融機関の選定を行う必要があります。借り換えの相談をするときと、実際に申し込みをするとき、それぞれどのような書類が必要になるのかを解説します。
相談時に必要な書類
金融機関に借り換え相談をする際、必ず持参しなければならない書類は特にありません。ただし、現在借入中の住宅ローンに関する情報を提供できないと、相談メリットを十分に得られない可能性があります。
借り換え相談では、借り換えによる金銭的なメリット等がどの程度あるのか、具体的なシミュレーションをしてもらうのが一般的です。シミュレーションをするためには、現在借入中の住宅ローンの借入残高と残りの返済期間、借入金利が必要です。これらの情報がないと、借り換えたときの月々の返済額や最終的な支払い総額がどう変化するのかがわかりません。
せっかく相談をするのですから、できるだけ細かい状況を伝えてシミュレーションしてもらうことをおすすめします。
なお、予約をした際に、金融機関側から「持って来てほしい書類」を指定されることがあります。金融機関の指示に従いましょう。
また、相談後にそのまま事前審査に進む可能性がある場合は、次の段落で解説する本人確認書類や収入の証明ができる書類などを用意しておくとスムーズに手続きを進めやすくなります。
申込時に用意しておく書類
住宅ローンの借り換え申し込みに必要な書類は、金融機関によって異なります。本記事では代表的な必要書類について解説しますが、詳細は実際に申し込みをする金融機関で確認してください。
一般的に必要とされる書類は、以下の通りです。
・本人確認書類
・収入証明書類
・物件に関する書類
・現在借入中の住宅ローンに関する書類
本人確認書類
本人確認書類は、住宅ローンの審査を受ける際に必ず提出を求められる書類です。本人確認書類として認められるものは、主に以下の書類です。
書類 | 入手先 |
運転免許証(コピー) | もともと保有しているもの |
パスポート(コピー) | もともと保有しているもの |
健康保険証(コピー) | もともと保有しているもの |
世帯全員の住民票の写し(原本) | 市区町村役場など |
なお、運転免許証やパスポート、健康保険証を店舗で提示する場合は、事前にコピーしていくのではなく原本を持参してください。原本を提出するわけではありませんが、本物であることを確認するために、その場で原本をコピーするのが一般的です。
収入を証明する書類:源泉徴収票・納税証明書など
給与所得者と個人事業主で、収入証明に利用できる書類が異なります。特に個人事業主の場合、何年分の書類が必要なのかが金融機関によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
なお、副業をしている給与所得者で、副業分の収入も含めて審査を受けたいという場合は、本業と副業両方の収入証明を用意しなければいけません。必要書類をあらかじめ金融機関に確認してください。
<給与所得者>
書類 | 入手先 |
直近の源泉徴収票(原本) | 勤務先(年末調整時に交付されたもの。紛失した場合は再発行依頼をする) |
直近の住民税決定通知書(原本) | 市区町村役場 |
直近の課税証明書(原本) | 市区町村役場 |
<個人事業主>
書類 | 入手先 |
直近2~3年分の確定申告書の控え | 各自で保管しているもの(税務署受付印のあるもの) |
直近2~3年分の所得税納税証明書(原本) | 管轄の税務署 |
物件に関する書類:登記事項証明書・売買契約書など
物件に関する書類は、金融機関によって何が必要かが異なります。以下は求められる場合が多い書類です。
書類 | 入手先 |
発行後3ヵ月以内の不動産登記事項証明書(原本) | 管轄の法務局 |
発行後3ヵ月以内の土地の公図 | 管轄の法務局 |
売買契約書(コピー) | 購入時に不動産会社から受け取ったもの |
重要事項説明書(コピー) | 購入時に不動産会社から受け取ったもの |
その他、間取り図など金融機関指定の書類 | 不動産会社など |
各金融機関で、何が必要なのかを事前に確認した上で手続きを進めましょう。事前審査ではそれほど多くを必要とされない場合が多いので、本審査までの間に用意してください。
特に借り換えの場合「過去に不動産会社から受け取ったはずの書類がどこにあるかわからない」といったケースも想定されます。早めに準備をして、どうしても見つからない書類がある場合は金融機関に相談してください。
現在の住宅ローンに関する書類
借り換え時には、現在借入中の住宅ローンに関する書類も必要です。
書類 | 入手先 |
住宅ローン返済予定表(原本) | 金融機関 |
住宅ローンの引き落としをしている銀行口座の通帳(コピー) | もともと保有しているもの |
返済予定表は定期的に借り入れをしている金融機関から送られてくるため、手元にある場合はそれを利用しましょう。ない場合は発行してもらってください。
その他の書類
以下の条件に当てはまる場合は、追加の書類提出が必要です。
・借入金額が5,000万円を超える
借り換え時の借入金額が5,000万円を超える場合、直近の健康診断結果の提出を求められます。借り換えをする際は、団信にも新たに加入しなおす必要があるためです。
・住宅ローン以外の借り入れがある
カードローンやカーローン、奨学金など、住宅ローン以外に借入をしている場合は、すべての借り入れに関する返済予定表を提出します。
住宅ローン借り換えに備えて必要な書類を用意しておこう
住宅ローンの借り換えをする際は、様々な書類が必要です。法務局や市区町村役場で取得しなければならない書類などもあるため、早めの準備がおすすめです。
必要書類の用意に手間取ると、希望したタイミングでの借り換えに間に合わない可能性もあります。借り換えを検討している金融機関をある程度絞り込めたら、必要書類を確認して用意を始めましょう。
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