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太陽光パネルの発電効率とは?効率良く発電できるシステムを構築しよう!

太陽光パネルの発電効率は、発電量とは関係ありません。

太陽光発電設備の設置は、昨今の電気料金高騰に対する、有効な手段のひとつです。しかし中には、消費者の知識がないことにつけ込み、悪質なセールストークで契約を迫る悪徳業者もいます。

今回は、悪徳業者のセールストークに用いられがちな、太陽光パネルの発電効率について解説します。正しい知識を身に着け、自宅に最適な設備を導入してください。

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この記事でわかること
  • 発電効率の計算方法がわかる!
  • 発電量と発電効率の関係性がわかる!
  • 効率よく発電する方法がわかる!

太陽光パネルの発電効率とは?

太陽光パネル

太陽光パネルの発電効率は、変換効率ともいい「太陽光を電気に変換できる割合」を示します。
発電効率は、14~20%が一般的です。また、パネルの多くを占める「シリコン系」製品の場合、発電効率の理論限界は29%といわれています。

低いような気もしますが、材料(太陽光)が無料だということを考えると、ゼロから20を生み出すので、悪くはありません。

発電効率には、パネル1㎡あたりの発電効率を表す「モジュール変換効率」と、セル1枚あたりの発電効率を表わす「セル変換効率」があります。以下でそれぞれ見ていきましょう。

モジュール変換効率

モジュール変換効率とは、「パネル1㎡あたりの変換効率」を示す指標です。パネルの発電能力を表すのに一般的に使用されます(前述14~20%というのも、この数値です)。

モジュール変換効率の算出方法
モジュール変換効率(%)={モジュール公称最大出力(W)÷モジュール面積(㎡)}÷1,000×100

したがって面積が同じ場合は、モジュール変換出力の高いほうが変換効率は高くなります。

セル変換効率

セルとは、太陽光パネルを構成する最小単位で、いわゆる「電池一枚」のことです。セルを複数枚つなげて、1枚のパネルにしたのが「モジュール」です。

セル変換効率とは「太陽電池一枚当たりの変換効率」を表す指標です。

セル変換効率の算出方法

セル変換効率=出力電気エネルギー÷太陽の光エネルギー×100

セル交換効率は、セル間の電気抵抗がない分、モジュール変換効率より高くなる傾向にあります。この数値をモジュール変換効率と混同させて、性能を高くみせる悪徳業者もいますので、注意しましょう。

太陽光パネルと発電効率と発電量の関係性は?

実は、太陽光パネルの発電効率は、発電量と関係ありません。太陽光パネルの発電量は、パネル容量によって決まります。たとえばパネル容量が5kwならば、発電効率が10%でも、20%でも、発電量は変わらず5kwです。

業者の中には発電効率について、あたかも発電量が多くなるかのように語る悪徳業者もいるため、引っかからないよう注意しましょう。

例外的に発電効率を気にしていいのは、日照量が十分でない場合です。家屋の場所、屋根の向きや角度など、日照に不安がある場合は、変換効率の良さで日照不足をカバーできる可能性があります。

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太陽光パネルで効率良く発電するには?

ここまでは、発電効率の概要と、どういう場合に考慮すべきかを解説しました。
ここからは、実際に効率よく発電するための方法について見ていきましょう。

屋根に対してパネルを効率よく配置して設置容量を大きくする

屋根にたくさんのパネルを設置すれば、発電容量の総和が大きくなり、発電量が増えます。

メーカーによっては、長方形のパネルだけでなく、三角形や台形のものも取り扱っています。これらを活用し、屋根に隙間なくパネルを設置することで、効率の良い発電が可能になるのです。

このとき、長方形パネルしか提供できない業者は、「三角形は発電効率が良くない」といった旨の説明をするかもしれません。しかし前述の通り、発電効率は発電量と関係がないため、こういったトークにも意味はないのです。

設置場所・設置角度を最適化する

太陽光パネルは、下記のポイントに注意し、日光を多く受け取れる場所に設置しましょう。

  • パネルの方角

基本的には真南に向けます。構造上難しい場合でも、南東~南西の間にします。

  • パネルの角度

30度が良いといわれますが、厳密には緯度によって最適角度は異なります。興味のある方は、以下のサイトで確認してください。ただし、屋根の傾斜によっては架台で調整しても最適角にできないこともあります。

参考:NEDO日射量データベース

パネルに汚れなどがつかないようにする

パネルに汚れが付くと、太陽光が遮られるため、発電量に影響します。汚れの主な原因は、土埃、黄砂、鳥フン、落ち葉、火山灰などです。これらを清掃することにより、低下した発電量が回復します。

清掃する場合は、専門業者への依頼がおすすめです。自分で行うと、パネル面に傷をつけてしまい、発電量が低下するおそれがあります。

また、パネルの上に雪が積もっても発電できなくなります。積雪地帯では、年間発電量シミュレーションの際に、積雪時期を見込む必要があります。

発電量データを記録しておく

月別発電量を記録しておけば、前年同月と比較して少ないと感じた時に迅速にチェックできます。

太陽光パネルは経年劣化によって、1年間で発電量が0.5%低下するというデータがあります。またパネルの素材によっても、劣化のスピードは異なります。

まとめ

ここまで太陽光パネルの発電効率や、その発電量との関係、効率的な運用方法について紹介しました。

最後にもう1点、太陽光パネルにまつわる知識を紹介します。太陽光パネルは、日差しの強い真夏に最大出力を出すように思われがちですが、実は高温に弱く、25度を超えると発電量が徐々に低下します。ですから、年間最大発電時期は、真夏ではなく5月頃です。

発電効率についての正しい知識を身につけることで、悪徳業者に騙されることを防ぎ、自宅に最適な太陽光パネルを導入しましょう。

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