外観は、いわばその家の“顔”のようなもの。長く愛着のもてるデザインに仕上げたいですね。前回のコラム「これを知っておけばOK!外壁の種類別メリット・デメリット(https://www.sbs-mhc.co.jp/column/plan/220202/)」では、外壁素材の〈性能面〉について詳しく解説をしました。それをふまえて、今回は〈デザイン面〉に注目!理想の外観づくりを叶えるために押さえておきたい3つのポイントをわかりやすくご紹介します。
ポイント1.好みの外観デザインを知ろう
インテリアと同じように、外観にもデザインの種類・テイストがあります。ここでは、最近人気の3つをご紹介。あなたはどの系統が好みでしょうか?
シンプルモダン
[ヘーベルハウス CUBIC・2階建モデル 三島展示場]
[アキュラホーム浜松支店 海外ドラマのようなおしゃれな家 浜松展示場]
近年、特に増えている「シンプルモダン」な外観デザイン。凹凸の少ない直線的なフォルムが特徴です。装飾も少なめですが、玄関ドアやサッシに金属・ガラスなどの無機質な素材を加えることで、よりスタイリッシュな印象になります。
シンプルなデザインは流行に左右されず、飽きにくいというメリットがあります。また実用面でも、複雑な部分がないため、メンテナンスがしやすいという点も魅力です。
和風モダン
[積水ハウス静岡支店 シャーウッド(ザ・グラヴィス) 藤枝展示場]
[スズキハウス vite smile 浜松展示場]
伝統的な日本家屋を、現代の暮らしになじむスタイリッシュなデザインにアレンジしたのが「和風モダン」。木材や土壁などの自然素材や、寄棟屋根、切妻屋根を取り入れることで、昔ながらの“和”の住まいがもつ、凛とした佇まいや落ち着きを感じる家になります。
子育て世代から年配の方まで、幅広い年齢層に支持されるデザインのため、長く住んでいる世帯が多いような住宅街に家を建てる場合でも、周囲と調和をとりやすい特徴があります。また、二世帯住宅の外観としても人気です。
洋風モダン
[三井ホーム シュシュ(chouchou)浜松展示場]
[林工住宅 レガリア エクセレント 静岡展示場]
輸入住宅に見られるような洋風建築を、現代的なデザインにアレンジした「洋風モダン」。洋風建築には、カントリースタイルや南欧スタイル、北欧スタイル、ブリティッシュスタイルなど、さまざまなタイプがあります。
最近主流のすっきりとしたフォルムを基本に、ところどころタイルやレンガ造り、窓の形やドアの一部に凝った装飾などを取り入れるのが一般的です。そうすることで、海外の住宅のようなかわいらしさや、華やかさをもちながら、日本の風景にもなじむ住まいとなります。
ポイント2.窓の配置・種類にこだわろう
窓は採光や風通し、温度・湿度の調整など、快適な暮らしにかかわる重要な役割を果たします。そのため、間取りを考える際に「どこに、どんな窓をつけるべきか?」に気を配る方は多いでしょう。しかし同時に、窓の配置が外観にも大きな影響を与えることを意識することは少ないかもしれません。
外観デザインにおいて、窓は装飾的な役割を果たします。近年増えてきたシンプルなデザインの家では、それがより強くなる傾向にあります。窓の配置・種類を考える際には、採光・風通し・防犯といった実用面と、以下のようなデザイン面、両方を検討してみましょう。
窓のラインをそろえる
[セキスイハイム東海 ハイム・パルフェJX 掛川展示場]
[一条工務店 一条の洋館セゾン・吉田モデル 榛南展示場]
外から見たときに、窓がバラバラに配置されているように見えると、まとまりのない、雑多な印象になってしまいます。それを防ぐもっともシンプルな方法は、窓の高さやサイズをそろえて、きれいなラインをつくることです。それだけで一気に洗練されて整った印象になります。
引き違い窓を多用しすぎない
左右に設置された窓をスライドさせて開閉する「引き違い窓」。日本の住宅ではもっとも多く使われているタイプの窓です。開け閉めのしやすさや、価格の安さが大きなメリットです。一方で、開け閉めがしやすい分、防犯面で注意が必要なことや、横長でフレームが目立つためデザイン性に劣る点がデメリットです。
外観をおしゃれにするためには、「縦すべり出し窓」や「FIX窓」を効果的に配置するのがおすすめです。
[タマホーム富士支店 木漏れ日が包むモダンの邸宅 富士展示場]
[百年住宅株式会社 New base 袋井展示場]
縦すべり出し窓・・・縦方向を回転軸に、室外側へすべり出しながら開く窓。縦長ですっきりした形状のためデザイン性が高く、また性能面でも、開口面積が広く風通しがよいこと、出入口としては狭いため防犯面でも優れているというメリットがあります。
FIX窓(はめ殺し窓)・・・開閉することができないよう固定(FIX)された窓のこと。主に採光を目的に設置されます。開閉のための器具などが一切ついていないので、非常にすっきりとした印象になります。また、縦長、小さな正方形などデザインの自由度も高い点がメリットです。
ポイント3.失敗しない外壁の色えらび
外壁の色が思っていたのと違った…。これは家づくりにおいてもっともよくある後悔の一つかもしれません。失敗しない外壁の色えらびのために、以下を意識してみてください。
外壁につかう色は2~3色まで
[福工房 静岡東モデル 静岡東展示場]
外壁の色にはたくさんの種類がありますが、使用するのは多くても2~3色がおすすめです。たくさんの色を使用すると落ち着かないイメージになり、また野暮ったい印象となってしまいます。アクセントをつけたい場合は、同じ色でも柄や質感の違うものを組み合わせたり、窓や玄関ドアなどに木材やガラス、金属などの異素材を取り入れたりするのが効果的です。
汚れの目立ちにくい色をえらぶ
[日本ハウスホールディングス静岡営業所 ビルトインガレージと屋上テラスがある、檜の家 静岡展示場]
せっかくのおしゃれな外観も、汚れが目立ってしまっては残念な印象になります。外壁の汚れには、砂や土埃・黄砂・排気ガスなど、さまざまな種類がありますが、ほとんどが中間色(薄茶・黄土色など)です。そのため、外壁の色も「ベージュ系」「クリーム色」「ライトグレー」などの中間色がもっとも汚れは目立ちにくくなります。
一方、スタイリッシュで人気の「ホワイト」「ブラック」は、車を想像してもらうとわかるように、意外と汚れが目立ちます。特に、近くに幹線道路や川などがあって汚れがつきやすい環境にある場合は、注意が必要です。
周囲との調和を考える
[ミサワホーム静岡 GENIUS 蔵のある家 袋井展示場]
長く愛着のもてる家にするため、自分好みの色を選ぶことは大切です。しかし同時に、街に溶け込む色使い、周辺のお宅との調和がとれる色使いも重要です。よっぽど奇抜なものでなければ問題はありませんが、自治体によっては、建築物における色彩の基準などを定めていることもあるので、事前に確認しておきましょう。
面積効果に注意する
[ダイワハウス沼津支店 xevoシグマ 三島展示場]
同じ色でも、面積の大きさによって色が明るく見えたり、暗く見えたりする現象のことを「面積効果」と呼びます。外壁をえらぶ際に参考にする見本帳やカラーパレットはとても小さいため、実際に家が建ってから「なんだか思っていたのと違った…」となってしまうことは多々あります。これを防ぐためには、できるだけ大きな見本帳を見て決めることが重要です。また可能であれば、実際の家を見て決めることが一番失敗のない方法でしょう。
まとめ:たくさんの実例の中から好みの外観を見つけよう
SBSマイホームセンターのサイト内の「モデルハウス検索(https://www.sbs-mhc.co.jp/search.php)」では、シンプルモダン・和風モダン・洋風モダンなどの「建築様式」や、「外装の色」によって絞り込み検索が可能です。さらに「イメージから探す」という機能をつかって「写真カテゴリ:外観」を選択すれば、約200棟ものモデルハウスの外観を一覧で見ることもできます。ぜひたくさんの実例の中から、あなたの理想の外観を探してみてくださいね。そして外壁の色えらびに失敗しないための一番の方法は、実際の家を見て決めること!たくさんの住宅を一度に見て回ることができるのは、住宅展示場ならではです。ぜひSBSマイホームセンターに足を運んでみてくださいね。