ガーデニング

育てやすくて見た目もおしゃれ!おすすめの庭木7選

執筆者
出口 恵

庭木のある・なしで、家の見た目や印象は大きく変わります。景観を美しく、華やかにしてくれる庭木はぜひ植えたいけれど、一方で「お手入れが大変じゃないかな」「虫がつくのは嫌だな…」などの心配もあると思います。そこで今回は、手間がかからず育てやすい、おすすめの庭木を7種ご紹介します。失敗しないための選び方のポイントも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

見た目だけじゃない、庭木の役割

庭木を植えることは、住まいの景観を美しくするだけでなく、さまざまなメリットがあります。庭木の役割をいくつか挙げてみましょう。

日差しをコントロールする

南側や西側の窓の前に庭木を植えれば、枝葉が強い日差しを遮り、部屋の温度上昇を抑えてくれます。さらに、秋に葉を落とす落葉樹を選べば、夏は日差しを遮り、冬には暖かい日差しを届けるというように、季節ごとに最適な日差しのコントロールをすることができます。

プライバシーを守る

庭木には、隣家や通りからの視線を遮る目隠し効果もあります。大きな窓や玄関が通りに面している場合、外からの視線は想像以上に気になるものです。目隠しというと塀やフェンスを思い浮かべることが多いですが、庭木なら圧迫感や閉塞感が少なく、より自然に、さりげなくプライバシーを守ることができます。

お子さんと身近な四季を楽しむ

庭はお子さんに身近な自然体験をさせてあげられる場所でもあります。ガーデニングは好きではなく、季節ごとに野菜やお花を植えるのは大変…という人でも、一度植えればOKの庭木なら手軽です。庭木の中には、かわいい花を咲かせるものや、実がなるもの、紅葉が美しいものなど、季節の移り変わりを感じられる木が多くあります。毎朝、家を出るときに「もうすぐお花が咲きそうだね」「葉っぱの色が変わってきたね」などの声かけをしながら親子で庭木を眺めれば、それも大切な自然体験になるでしょう。

失敗しないための庭木の選び方

成長後の大きさを考慮する

庭木の中には成長が早く、数年で2階部分に届いてしまうような木もあります。庭があまり広くない場合は、せっかくの庭が使いにくくなってしまったり、隣家や道路に近い場合はトラブルの原因になってしまったりということも。庭木を選ぶときには、成長後の大きさを見越して、周囲に充分なスペースを確保しておきましょう。

手入れがしやすいものを選ぶ

忙しい毎日の中で、庭木の管理までなかなか手が回らない…という人も多いでしょう。なるべく手間をかけたくないという場合は、次のような庭木を選びましょう。

・成長がゆっくりの木

・剪定回数が少なくてすむ木

・剪定がラクな低木

・自然に樹形がまとまる木

・病害虫に強い木

目的に合った木を選ぶ

先にご紹介した通り、庭木にはさまざまな役割があります。「どうして庭木を植えたいのか?」その目的に合ったものを選びましょう。

景観を美しくしたい

→家・外構、全体のバランスが整うように、高さや樹形、ボリューム、葉の色や形が家の印象と合うものを選ぶ。

日差しを遮りたい

→日差しに強いもの、枝が広がり木陰ができやすいもの。冬場には日差しを取り入れたい場合は、落葉樹を選ぶ。

目隠し

→1年中、葉をつけている常緑樹。枝が広がり、葉の密度が高いものを選ぶ。

四季の変化を楽しみたい

→花や実をつけるもの、紅葉するものを選ぶ。

 

おすすめの庭木7選

このSBSマイホームセンターのサイトを訪れてくれたみなさんは、これから家づくりを考えている子育て世代の方が多いと思います。そこで今回は、忙しい子育て世代でも手入れがしやすく、お子さんと一緒に四季を楽しむことができる、そんな庭木を中心に集めてみました。

1.シマトネリコ

常緑樹。

ツヤのある美しい葉と、すっきりとした樹形がおしゃれで、洋風の家にもよく合います。日当たりを好みますが、半日陰でも十分に育つ、育てやすさも人気です。

目隠しや日陰をつくるのに最適のため、リビング前や玄関近くに植えるのがおすすめ。また、カブトムシが集まる木としても有名なので、虫好きのお子さんがいるご家庭にはぴったりです。

2.ソヨゴ

常緑樹。

初夏に小さな花が咲き、秋には赤い実をつけます。葉はしっかりと厚めで光沢があり、種類によっては葉の両端が波のようになっています。葉の濃い緑色と、赤い実のコントラストがとても美しく人気です。(ソヨゴは雌雄異株で、実がなるのはメスのみ)

ソヨゴは成長が遅く大きくなりすぎる心配がないため、あまり広くないスペースに植えるのにも安心です。また、耐寒性・耐陰性に優れていて、日陰でも大丈夫という抜群の育てやすさが魅力です。

3.ハイノキ

常緑樹。

春にはかわいらしい真っ白な花を咲かせるハイノキは、シンボルツリーとして人気です。花の後には紫色の実がなります。これは鳥の好物でもあるため、ついばみにくる様子が見られるかもしれません。

成長が遅いため樹形が乱れにくく、剪定の頻度が少なくてすむことから、育てやすいのも特徴です。病害虫の被害もほとんど見られません。

4.オリーブ

常緑樹。

細長く、少しくすんだ緑色の葉は、見た目がおしゃれ。洋風の家、特に白い壁との相性が抜群です。また、花や実を楽しむことができるのも魅力でしょう。

成長はそれほど早くなく、葉の付き方も適度で圧迫感がないため、シンボルツリーとして多く選ばれています。また、乾燥と寒さに強く、日当たりさえ確保できれば、ほとんど手入れは必要ありません。

5.エゴノキ

落葉樹。

小さな白い花を枝から下げるように咲かせる姿が美しいエゴノキ。自然で風情のある樹形は、最近人気のシンプルナチュラルなテイストの家にもよく馴染みます。また、日本全国の雑木林に多く自生していることから、日本の気候に合った育てやすい庭木だといえます。

秋になるとできる実は、ヤマガラという鳥の好物です。そのため、庭に遊びに来るヤマガラと出会えるかもしれません。

6.アオダモ

落葉樹。

すらっとしたスタイリッシュな樹形が魅力のアオダモ。幹から枝先までが細いため、大きくなっても圧迫感を感じにくい特徴があります。幹の色は白っぽく、和風・洋風どちらのテイストにもよく合います。

成長スピードはゆっくりで病害虫の被害も少ないため、とても育てやすい庭木でしょう。春になると房のように咲く白い花は、とてもかわいらしい姿です。

7.ハナミズキ

落葉樹。

日本の気候に合い育てやすいハナミズキは、古くから庭木の定番です。春になると、ピンクや白色の花が庭を彩り、秋には紅葉します。紅葉は高冷地ほど発色がよくなるといわれますが、ハナミズキは温暖な地域でも鮮やかに紅葉してくれるのが特徴。一年を通して楽しみを与えてくれます。

枝がすいていて葉が茂りすぎることがないため、涼しげな風情があります。また、成長が遅く自然に樹形が整うので、お手入れも非常に手軽です。

庭木を見比べられる意外な場所

 SBSマイホームセンターは静岡県内に9か所。住宅会社約50社、約170棟のモデルハウスを展示しています。モデルハウスには、家はもちろん、外構にもそれぞれのこだわりが満載です。

 家づくりのプロが考えた外構からは、和風・洋風・ナチュラルなどのテイストに合った庭木選び、住まいの魅力を引き立てる植栽の工夫などを学ぶことができます。そんな視点で展示場を歩いていただくと、新たな発見があるかもしれません。きっと、あなた好みの庭木を見つけることができますよ。