静岡県データ

話題の「ZEH住宅」。県内の導入状況は・・・

執筆者
株式会社トムス 寺島知津

 皆さん「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」はご存知ですか。最近家を建てたお宅や、現在家づくりを検討されているお宅では知っている方が多いかと思います。「ZEH」とは、創エネ、省エネ、断熱の組み合わせにより”年間のエネルギー消費量ゼロ以下を目指した住宅”のことです。例えば新築住宅を建てる際に「ZEH」を導入した場合、光熱費の削減ができる、健康で快適な生活を送ることができる、蓄電池を備えることで停電時も心強いなどのメリットがあります。また、「地球温暖化」対策にも貢献できる点も大事なメリットの1つです。

 では、実際に「ZEH」の導入はどの程度進んでいるのでしょうか。SBSマイホームセンターでご成約をされた方を対象としたアンケートで、新築されるお宅において「ZEH」の導入状況をたずねたところ、「導入した」と回答したお宅は全体の33.7%でした。「検討したが、導入しなかった」は26.6%、「検討をしなかった」22.1%、「ZEH知らない」16.5%と、全体の6割のお宅で「ZEH」を検討されたようです。年代別でみると、導入率が高いのは30代で38.1%となっています。やはり住宅購入のメイン世代である30代は「ZEH」に対する関心度が高いようですね。また、エリア別では西部が39.6%、中部で37.5%と高くなっています。特に西部で高くなっているのは※日照時間が長く、”創エネ”に有利な地域であることが1つの要因かもしれません。

■「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」導入状況
データ:2019年 SBSマイホームセンター成約者アンケート267件

【年代】
 

【居住地】
 

 本アンケート結果より、県内の「ZEH」導入率は政府が目標としている「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上でZEHを実現」のレベルにはまだ届いてない様子がうかがえますが、今後「ZEH住宅」の利点が広く共有されることで、普及が進んでいくのではと思われます。これから家づくりを検討される方は、「ZEH住宅」も1つの選択肢として情報収集しておくと良いでしょう。

※2018年全国日照時間ランキング(気象庁)より、市町別で「磐田市」「御前崎市」「浜松市」が上位20位以内にランクインしている。