静岡県データ

円満な近所づきあいを実現するための家づくりとは・・・

執筆者
株式会社トムス 寺島知津

 昨今、特に都市部を中心に近所づきあいが希薄になっていると言われていますが、皆さんがお住まいの地域はいかがでしょうか。内閣府が調査した「社会意識に関する世論調査(平成27年度)」によると、東海エリアにおいては「よく付き合っている」が14.6%、「ある程度付き合っている」が51.8%となっており、およそ7割は近所付き合いをしている現状がうかがえます。昔から比べるとドライな付き合い方が増えているのかもしれませんが、まだまだ近所づきあいを大切にしている方は多いようです。


■現在の地域での付き合いの程度



データ:平成27年度 社会意識に関する世論調査 内閣府

 さて、家づくりをすすめる中で”となり近所との調和”を考えることは、そこに長く住み続けるためにはとても重要なことです。静岡県で家を建てる方を対象としたアンケート調査で「家づくりでご近所に対して気を使ったところ」をたずねたところ、「窓の位置」(40.5%)がトップでした。次いで「日当たり」(26.9%)、「窓の材質」(20.1%)と続きます。トップ3の項目をみると、ご近所への配慮として”窓”を考えるお宅が多いようです。


 静岡でマイホームを購入した人に聞いた
■家づくりでご近所に対して気を使ったところ

データ:2018年 SBSマイホームセンター成約者アンケート487人

 ”窓”の設置場所や材質によっては、プライバシーの面や生活音トラブルなどで近所づきあいに支障をきたす場合もがあります。例えばお隣と向かい合う壁においては、窓の位置をずらしたり、音漏れの少ない材質を選ぶなどの配慮も必要です。日当たりや風通しとプライバシーの確保の両立が難しいケースもありますが、その場合はハウスメーカーからアドバイスをもらいましょう。

 家は一度建ててしまえば、10年、20年とその場所で生活することになります。「ご近所さんとのトラブルで住みにくくなった」ということにならないためにも、家づくりの段階から”配慮”が大切だと思うのです。