建築・間取り

「おうちでアウトドア!」を楽しむための家づくりアイデア5選

執筆者
出口 恵

さわやかな外の空気やぽかぽかとした陽の光を、いつでも気軽に楽しみたい!おうち時間が増えたことをきっかけに、定番の「バーベキュー」をはじめ、「おうちキャンプ」や「べランピング」など、自宅でできるアウトドアな過ごし方が注目されています。今回は、そんな“おうちアウトドア”をもっと楽しむための家づくりアイデアをご紹介。広いお庭がなくてもOK!インドア派でもOK!住まいをもっと心地よく、のびのびとした場所にしたいというあなたに、ぜひ知ってもらいたい情報です。

▶アイデアウッドデッキ/タイルデッキ

大掛かりな工事なしで比較的簡単に取り付けられる「ウッドデッキ」は、家の中と外とを心地よくつなぐスペースとして人気です。椅子やテーブルを置けば、あっという間にアウトドアリビングに。

小さなお子さんがいるご家庭なら、レジャーシートを敷いて、ピクニック気分をあじわうのもいいですね。青空の下で食べるごはんは格別!場所を変えるだけで、いつもの食事やおやつの時間がグッと楽しいものになります。

お子さんの大好きなプールあそびも、芝や土の汚れを気にせず楽しむことができます。普段の暮らしの中でも、洗った靴や趣味の道具を干したり、掃除のときに家の中のものを一時的に出したりと、なにかと使い勝手のよいスペースです。

また、用途はウッドデッキとほぼ同じですが、タイルをつかった「タイルデッキ」という選択肢もあります。汚れに強い、耐久性に優れているというメリットがあるので、特にバーベキュー好きのご家族に人気の素材です。

[静鉄ホームズAuthent(静岡展示場)]

▶アイデアバルコニー/インナーバルコニー

洗濯物を干すスペースとしてのイメージが強い「バルコニー」ですが、こちらもアウトドア空間として活用することができます。特に、下の写真のように建物の一部分にバルコニーを設置する「インナーバルコニー」タイプでは、外でありながら、まるで部屋の一部のように使うことが可能です。リビング・キッチンを2階につくる場合は、ぜひ検討してもらいたい間取りです。

[ヘーベルハウス FREX 3階建(三島展示場)]

1階と比べると人目に触れにくいので、よりプライベートな過ごし方ができることが、バルコニーの大きなメリットでしょう。お天気のよい日はデッキチェアを置いて、お子さんがあそぶ側でのんびり読書。夏はお風呂上がりにパジャマのまま夕涼みなど、何気ない時間を贅沢に過ごすことができます。

[遠鉄ホーム ブライト(浜松展示場)]

▶アイデア中庭/パティオ

部屋を「コの字型」もしくは「ロの字型」に配置し、その中央に庭スペースをつくるのが「中庭/パティオ」の一般的な形です。市街地や大きな道路に面した敷地でも周囲が気にならない、プライベートで安らげる空間として使うことができます。

一日の終わりにランタンなどを持ち出して中庭でゆったり過ごせば、周囲の喧騒からはなれた空間と外の澄んだ空気が、その日の疲れをリセットしてくれる気がしますね。

また昼間は、多くの部屋から中庭を見渡すことができるので、お子さんがあそぶためのスペースとしても最適です。家族がそれぞれの場所でそれぞれに過ごしていても目が届きやすく、お互いの気配を感じることができて安心ですね。

さらに中庭は陽当たりや風通しをよくすることを目的に設置されることも多いです。外からの視線がないので、カーテンを開けっぱなしにしておいてもOK。中庭で過ごす時はもちろん、室内にいる時にも外の空気や明るさを存分に感じることができます。

[一条工務店 i-cube(静岡展示場)]

▶アイデア坪庭

中庭をつくるほどの広さが確保できない場合は、「坪庭」という選択肢もあります。日本で古くから採用されてきた「坪庭」。小さな庭として鑑賞するためだけではなく、元々は、奥行のある長屋に陽当たりや風通しもたらすためにつくられたと言われています。

アウトドアスペースにはならなくても、「坪庭」があることで、家の中にいてもいつも外を感じることができます。また、広すぎないので手入れも簡単。四季折々の花を育てたり、こだわりのオブジェを置いたり。ご家族の好みにアレンジして、愛でる楽しみをあじわうのもよいですね。

[ヤマダホームズ Felidia(浜松展示場)]

▶アイデア⑤屋上テラス/スカイバルコニー

屋上を活用した「屋上テラス」や「スカイバルコニー」。敷地内に十分な面積がなくても、広々としたアウトドアスペースをつくることができます。屋上ならではの高さと開放感は、やはり特別です。

[百年住宅 T-FORTE UDシリーズ(藤枝展示場)]

防水や排水の設備をしっかりと施せば、普通の庭と同様に植栽やガーデニングを楽しむことができます。広さを活かして、大きめの遊具を置けば、わが家だけの公園に。また周囲に高い建物がなければ、天体観測や、花火鑑賞などダイナミックで自由な過ごし方もできます。

[百年住宅 フリー 2階建(三島展示場)]

▶︎テレワーク、リモートワークにもおすすめ

ここまで読んでいただき、「楽しそうだけれど、わが家はインドア派だから、あまり活用できないかな…」と思われた方もいるかもしれません。しかし、アウトドアな過ごし方だけでなく、お仕事にも役立つ可能性があります。

今後、ますます広がっていくことが予想される「テレワーク」や「リモートワーク」。しかし、自宅で仕事をしていると、オン・オフの切り替えがしにくいという課題もあります。そんな時、アウトドアスペースが、気分転換のための場所として活躍してくれるでしょう。

さらに最近では、屋外で仕事をしたり、オフィスにキャンプ用品を持ち込んだりする「キャンピングオフィス」という試みも始まっています。いつものオフィスとはちがった開放感やワクワク感によって自由な発想が生まれやすい、という効果があるそうです。

それにちなんで、ウッドデッキやバルコニーなどを「おうちキャンピングオフィス」にするというものよいですね。お子さんも一緒に外で宿題をすれば、いつもよりスムーズにはかどる…かもしれません。

[ミサワホーム URBAN DESIGNERS VIKI FEMY(富士展示場)]

▶︎まとめ

自然豊かな周辺環境や広いお庭がなくても、それぞれの住宅事情にあったアウトドアスペースをつくることができます。今、住まいには「あそぶ」「働く」「学ぶ」などなど、これまで以上にたくさんの役割が求められるようになってきました。家にいながらのびのびとした時間を過ごすことができるアウトドアスペースは、住まいの可能性をグッと広げてくれる存在だと思います。

SBSマイホームセンターには、ここで紹介した以外にも様ざまなアウトドアスタイルを提案したモデルハウスがあります。サイト内の「モデルハウス検索(https://www.sbs-mhc.co.jp/search.php)」では、「ウッドデッキ」「広いバルコニー」「中庭/坪庭/パティオ」などのキーワードで絞り込み検索をすることもできますよ。気になるモデルハウスが見つかったら、ぜひ実際に足を運んで、その空気感や居心地をたっぷりあじわってみてください。そして、どんなふうにご家族と過ごしたいのか、ぜひ具体的にイメージしてみてくださいね。

[ヘーベルハウス FREX 3階建(浜松展示場)]