住宅の快適性を左右する大きな要素として、「窓の性能」があります。壁と比べて熱の出入りが大きいため、どのガラス仕様を選ぶかで暮らし心地は大きく変わります。
その中でも、より高い断熱性を求める方から注目されているのが トリプルガラス。ペアガラスより性能が高いと言われますが、「コストに見合うのか」「本当に必要か」など、迷うポイントが多いのも事実です。
そこで本記事では、トリプルガラスの基本からメリット・デメリット、ペアガラスとの比較、導入判断の考え方についてご紹介します。
トリプルガラスの仕組みと特徴
トリプルガラスは、3枚のガラスを重ね、それぞれの間に中空層を設けた高性能断熱窓です。
中空層には「空気」または「アルゴンガス」「クリプトンガス」などが封入され、外気温の影響を受けにくい構造になっています。
● トリプルガラスの主な特徴
・断熱性が非常に高い
ガラス枚数と中空層が増えることで、熱の伝わりを低減します。
・ガラス表面温度が安定する
冬場の“ガラスの冷たさ”が軽減され、体感温度が上がりやすくなります。
・結露しにくい
内側のガラス温度が下がりにくいため、結露の発生を抑える効果があります。
国土交通省の省エネ基準でも、窓性能が住宅の断熱に大きく影響すると示されており、トリプルガラスはその中でも高水準の性能を持つ仕様といえるでしょう。
ペアガラスとの性能比較
トリプルガラスを検討するうえで、多くの人が気になるのがペアガラスとの差です。ここでは代表的な比較ポイントをまとめます。
● 断熱性能
ペアガラスよりトリプルガラスの方がU値が低く、熱を伝えにくい構造です。
● 夏の遮熱・冬の保温
中空層が2層になることで、外気温の影響がさらに抑えられます。
● ガラス表面温度
冬場にガラスが冷えにくいため、室内側の快適性が向上します。
● 防音効果
3枚構造により音を減衰しやすく、生活音や外部騒音を和らげる効果が期待できます。
● 重量
ガラス枚数が増えるため、トリプルガラスはペアガラスより重くなり、サッシへの負荷も大きくなります。
● コスト
性能が上がる分、価格差も大きくなりやすいため、予算とのバランスを考える必要があります。
断熱・防音・結露対策としての効果
トリプルガラスの効果を大きく実感しやすいのは、以下の3つです。
● 1. 圧倒的な断熱性
外気温の影響を受けにくくなり、冷暖房効率が向上します。
・夏の冷房が効きやすい
・冬に暖かさが保持される
など、体感的にも省エネ的にもメリットが得られます。
● 2. 防音性の向上
車通りの多い道路沿いや、生活音が気になる場所では、複層構造による音の減衰が効果を発揮します。
● 3. 結露の発生を抑える
ガラス表面温度が下がりにくく、冬場の結露が大幅に減少します。
結露は放置するとカビやダニの原因にもなるため、健康面でもメリットがあるといえるでしょう。
注意すべきデメリットとコスト
性能が高い一方、導入前に把握しておきたいポイントもあります。
● 1. 初期費用の高さ
トリプルガラスはペアガラスよりコストが高く、窓数が多い家ほど費用差が大きくなります。
● 2. 重量が増す
ガラスの重さが増えるため、サッシ自体も強度の高い仕様が必要です。
開閉もやや重く感じる場合があります。
● 3. すべての地域で“絶対有利”とは限らない
寒冷地では恩恵が大きいですが、温暖地では断熱・遮熱・空調・間取りとのバランスを見ながら判断する必要があります。
● 4. コスパは建物全体の設計次第
窓だけ性能を上げても、壁や断熱材が弱いと効果が十分に発揮されません。
トリプルガラスは、家全体の断熱設計の中で最適化してこそ力を発揮します。
採用を判断するうえで重要なポイント
トリプルガラスを採用するかどうかは、次の観点を基準にすることで判断しやすくなります。
● 1. 大開口の窓がある家
大きな窓は熱の出入りが多いため、高性能なガラスの恩恵を受けやすくなります。
● 2. 防音性を高めたい
交通量の多い道路沿いや集合住宅の近くなど、騒音対策を重視したい住まいに向いています。
● 3. 冷暖房費を抑えたい、省エネ性を重視したい
ランニングコストを長期的に下げたい場合は、初期投資として合理的な選択になる可能性があります。
● 4. 結露によるストレスをなくしたい
窓枠の黒カビ対策として、トリプルガラスは大きな強みになります。
● 5. 住宅の断熱レベルを総合的に高めたい
断熱材・サッシ性能・換気計画と組み合わせることで、トリプルガラスの性能をより高く引き出せます。
SBSマイホームセンターへご相談ください
トリプルガラスは、断熱・防音・結露対策のいずれにおいても高い性能を持つ魅力的な窓仕様です。しかし、住まいの条件やライフスタイルによって “最適なガラス選び” は変わります。
SBSマイホームセンターでは、モデルハウスを見比べながら、窓性能や断熱設計について専門スタッフに相談できます。理想の快適性を叶えるために、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
●窓についての後悔8選はこちらをチェック