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住宅制度

2025年09月30日 (火)

浜松市の子育て支援|制度の内容や支援を受けられる施設を紹介

静岡県浜松市では、子育て世帯が安心して暮らせる環境づくりを進めており、「出産・子育て応援交付金」や「子育て優待カード」など、さまざまな支援制度が用意されています。経済的な負担の軽減から育児に関する相談まで、幅広くサポートを受けることが可能です。

この記事では、浜松市が提供する子育て支援制度の詳細や、親子で利用できる施設、利用方法について詳しく解説します。

<目次>

浜松市の子育て支援制度

浜松市では、子育て家庭のさまざまなニーズに応えるため、独自の支援制度を数多く用意しています。ここでは、浜松市の主要な子育て支援制度について、内容を詳しくご紹介します。

はますくヘルパー利用事業

「はますくヘルパー利用事業」は、専門のヘルパーが自宅を訪問して家事や育児をお手伝いする、浜松市独自の支援サービスです。妊娠中から、子どもが3歳の誕生日を迎える前日までの期間が対象となっています。

サポート内容は、食事の準備や後片付け、部屋の掃除、洗濯といった家事から、授乳や沐浴に関する育児の相談・アドバイスまで多岐にわたります。

保護者と一緒に行う形式が基本であり、ヘルパーのみでの留守番や子どもの世話には対応していません。

利用できる時間は、合計75時間が上限となっており、多胎児や障がいのあるお子さまがいる家庭は150時間までです。

市の助成により、事業者が設定する利用料から1時間あたり1,500円(市民税非課税世帯などは1,800円)が差し引かれ、経済的な負担を抑えられます。

利用には、オンラインまたは窓口での事前申請が必要です。承認後、利用者が市指定の事業者から希望の事業者を選んで依頼する仕組みになっています。

参考:はますくヘルパー事業-浜松市子育て情報サイト ぴっぴ

幼児教育・保育の無償化

浜松市では、国の制度に基づき、子育て世帯の経済的負担を軽減する「幼児教育・保育の無償化」を実施しています。少子化対策を進めつつ、子どもたちが質の高い幼児教育を受ける機会を確保することを目的とした取り組みです。

対象は、幼稚園・保育所・認定こども園などを利用する3歳から5歳までのすべての子どもです。さらに、住民税非課税世帯では、0歳から2歳までの子どもも無償で利用できます。

対象となる施設には、認可外保育施設や預かり保育なども含まれますが、利用状況によって無償化の上限額が設定されている場合もあるため、事前に詳細を確認すると良いでしょう。

参考:幼児教育・保育の無償化/浜松市

産後ケア事業

「産後ケア事業」は、出産後のお母さんと赤ちゃんが安心して生活を始められるよう支援するための制度です。産後の心身が不安定な時期に、専門家のサポートを受けて休息をとることや、育児の不安や悩みを解消することが可能です。

産後ケア事業は、家庭の状況や希望に合わせて、以下の3つのサポート形式から選べます。

市の助成制度があるため、自己負担額が軽減されるのも嬉しいポイントです。世帯の所得状況によって、さらに減免される場合もあります。

サービスを利用するためには、事前の申請が必要となるため、妊娠中から情報を集め、スムーズに利用できるよう準備しておくことが望ましいでしょう。

参考:産後ケア事業-浜松市子育て情報サイト ぴっぴ

出産・子育て応援交付金事業

浜松市の「出産・子育て応援交付金事業」は、妊娠期から出産・子育て期に至るまで、切れ目なく支援するための制度です。

支援内容は、「伴走型相談支援」と「経済的支援(現金給付)」の2つが大きな柱です。

伴走型相談支援では、妊娠届出時や出産後の赤ちゃん訪問などのタイミングで、保健師などの専門スタッフが面談を行います。出産や育児の見通しを一緒に考えたり、個別の不安や悩みの相談に応じたりと、孤立しがちな子育て期間に専門スタッフが寄り添いサポートします。

経済的支援では、妊娠届出後に5万円、出生届出後に5万円、合計10万円が現金で給付され、活用することで出産や子育ての経済的負担を軽減できるでしょう。

参考:出産・子育て応援事業/浜松市

ひとり親家庭等日常生活支援事業

「ひとり親家庭等日常生活支援事業」は、ひとり親家庭の母子や父子、または寡婦が、病気やケガなど、一時的な事情で家事や育児が困難になった際にサポートを受けられる制度です。

専門の支援員が家庭を訪問し、子どもの身の回りの世話、食事の準備、掃除などを手伝います。

また、一時的に子どもを支援員の自宅などに預けることも可能です。原則として、日中の時間帯で、1カ月につき7日以内の利用となります。

費用は世帯の所得に応じて、1時間あたり0円から300円までと設定されています。利用には一定の条件があるため、まずはお住まいの区の福祉事業所へ相談してみましょう。

参考:浜松市ひとり親家庭のための、生活支援について知りたい【ひとり親家庭等日常生活支援】

しずおか子育て優待カード(子育て支援パスポート)

「しずおか子育て優待カード」は、静岡県と市町が連携して進める、子育て家庭を応援する制度です。

18歳未満のお子さまがいる家庭や妊娠中の方が対象で、協賛店舗や施設でカードを提示すると、割引やプレゼントなどの特典が受けられます。

カード本体は、市役所などで手軽に受け取ることが可能です。また、カードを持ち歩かなくても、スマートフォンアプリで現在地周辺の対象店舗をGPSで検索できます。

静岡県内だけでなく、全国47都道府県の協賛店でも利用できるため、旅行や里帰りの際にも便利です。

参考:静岡県「しずおか子育て優待カード」(子育て支援パスポート)事業

浜松市で子育て支援を受けられる施設

浜松市では、公的な支援制度だけでなく、子育て支援を受けられる施設も数多く存在します。子どもたちが自由に遊べる場所であると同時に、保護者同士の情報交換や仲間づくりの場としても活用可能です。

ここからは、浜松市内で利用できる子育て支援施設について、詳しく見ていきましょう。

親子の交流や相談ができる施設

浜松市には、親子で気軽に立ち寄り、遊びや相談を通して交流できる施設が多数あります。具体的には、以下のような施設が挙げられます。

子育て支援ひろば

「子育て支援ひろば」は、妊娠中の方や0歳から3歳未満の親子が、予約なしで気軽に立ち寄れる交流の場です。市内25カ所で週に5日から6日開設されており、親子が安心して過ごせる空間を無料で提供しています。

同施設には、子育て経験のある職員が常駐しており、育児に関する情報提供や個別の相談にも対応しています。利用は無料で、他の親子との交流や情報交換のきっかけにもなるでしょう。

さらに、発達に関する専門相談や、外国人親子への通訳付きサポート、妊婦さんのための講座といったニーズに応える「プラスサポート」も実施しています。

参考:子育て支援ひろばとは – 浜松市子育て情報サイト ぴっぴ

児童館

児童館は、0歳から18歳までの子どもたちが、遊びや体験活動を通じて健やかに成長することを支援する施設です。浜松市内に4カ所あり、利用は無料です。

館内には、乳幼児向けのおもちゃや絵本、小中学生向けのボードゲームやマンガなどがそろい、屋外の遊具でも遊べます。

児童館は、小学生以上であれば子どもだけでも利用できるため、学校や学年が異なる子どもたちが交流する貴重な機会にもなるでしょう。職員が常駐しており、安心して過ごせる環境を整えているほか、保護者からの子育てに関する相談にも応じています。

参考:【あなたの子育てを応援します!子育て応援コラム】児童館へ行こう!(広報はままつ2025年6月号)/浜松市

保健センター

保健センターは、地域住民一人ひとりの健康な生活を支えるための、身近な保健サービスを提供する施設です。

子育て家庭にとっては、子どもの健康診断や予防接種、日々の育児に関する不安や悩みなどを最初に相談する窓口として欠かせません。市内の各区に設置されており、気軽に立ち寄れます。

浜松市3区の保健所・保健センター一覧/ホームメイト

親子で学び・楽しめる文化施設

浜松市には、親子で一緒に学び、楽しめる文化施設が充実しています。具体的には、以下のような施設があります。

浜松こども館

「浜松こども館」は、浜松市の中心市街地に位置し、天候を気にせず子どもたちが体を動かして遊べる屋内文化施設です。

館内は「はままつまるごと大冒険!」をテーマに、浜松市の豊かな自然や特色ある産業をモチーフにした、5つのユニークなゾーンで構成されています。

同施設の魅力は、音や光、からくりを駆使した大型の遊具で遊びながら、子どもたちが自分たちの暮らす街の特色を体感できる点です。また、親子で楽しめるコンサートや、工作ワークショップなどのイベントも頻繁に開催されています。

さらに、保育士による一時預かりサービス(有料・要予約)も提供しています。未就学児は無料で、小学生以上も手頃な料金で利用できるため、気軽に訪れやすいでしょう。

参考:託児室のご案内 | 浜松こども館

浜松市立図書館

浜松市立図書館は、子どもたちが本と出会い、親しむためのプログラムを多数展開する、子育て支援の拠点となる施設です。

0歳児に絵本をプレゼントする「ブックスタート事業」を実施しているほか、子どもの年齢に応じて「えほんとわらべうたの会」や「おはなし会」を定期的に開催し、親子で物語の世界を共有する楽しい時間を提供しています。

さらに、保護者向けに絵本の選び方を学ぶ講座や、図書館の職員が幼稚園や保育園などに出向いて読み聞かせを行う「おでかけサービス」も実施中です。

浜松市立図書館は、小学生の調べ学習のサポートから中学生のボランティア受け入れまで、子どもの成長段階に寄り添った支援を行っています。

参考:児童サービス|浜松市立図書館|浜松市

はまこら(浜松市地域協働センター)

「はまこら」は、「地域のため、社会のために何か活動してみたい」という市民の思いを応援し、実現をサポートする拠点施設です。

例えば、「子育てサークルを立ち上げたい」「子どもたちのためにイベントを開きたい」といった保護者のアイデアに対し、専門家によるアドバイスや、関連団体・行政窓口の紹介を行っています。

館内には、市民活動に関する情報が集まるライブラリーや、各団体の活動を紹介する展示スペースがあります。無料の打ち合わせスペースや有料の研修室なども利用できるため、地域と連携し、活動をスタートさせる場所として役立てられるでしょう。

参考:浜松市市民協働センターについて – はまこら(浜松市市民協働センター)

浜松市の子育て支援制度を受ける方法

浜松市が提供する子育て支援制度は、オンラインや窓口で手続きを行うことで利用できます。ここでは、子育て支援制度を受ける方法として、オンラインと窓口での申請・相談方法を解説します。

オンラインで手続きする

浜松市の子育て支援制度の手続きのうち、一部はオンラインでの申請が可能です。ただし、期限を過ぎて申請すると、手当が受けられなくなることや、返金が必要になる場合もあるため、期限を守って早めに手続きを済ませましょう。

オンラインでの手続き方法は、主に次の2つです。

マイナポータル「ぴったりサービス」での電子申請

マイナポータル内の「ぴったりサービス」を利用することで、子育てに関する一部の手続きを電子申請できます。

ぴったりサービスのサイトで浜松市を選択し、画面の指示に従って必要事項を入力するだけで申請が完了します。

浜松市公式LINEアカウントからの情報収集

浜松市の公式LINEアカウントでは、AIチャットボット機能によって24時間いつでも子育て支援制度について質問することが可能です。

メニュー画面からは、子育て関連のイベントや施設情報も簡単に検索でき、保育園情報や個別の情報が届く「マイページ」にもワンタッチで移動できます。

市からの重要な情報配信を受け取るためには、マイページ登録が必要です。

窓口で相談・申請する

浜松市では、「オンラインでの手続きは不安」「直接話を聞いてみたい」という方向けに、対面で相談や申請ができる窓口も設けられています。子育て支援制度を窓口で相談・申請する場合は、以下の方法で手続きが可能です。

浜松市子育て情報センター

浜松市子育て情報センターは、市民団体やNPO法人などの民間の支援者と行政が協力し、子育て家庭を支えるための拠点施設です。

市内各地の子育てに関する情報を集めて発信しているほか、地域での子どもの預かり合いを仲介する「浜松市ファミリー・サポート・センター」の事務局機能も担っています。

電話:053-457-3415(受付時間:月~土 9:00~17:00)

親子すこやか相談

「親子すこやか相談」は、乳幼児の発育や発達に関する不安や悩みを相談できる窓口です。相談内容に応じて、保健師や栄養士といった専門スタッフが対応します。

利用には事前予約が必要で、浜松市の公式LINEアカウント「浜松市子育て世代包括支援センター」や、専用のWebフォームから手軽に申し込めます。(翌月分の予約は、前月の20日から受付開始)

各区の健康づくり課(子育て相談)

区役所にある「健康づくり課」は、子育てに関する身近な相談窓口です。子どもの発育・発達に関する悩みはもちろん、「親と子の心理相談」や「ことばの相談」など、より専門的な相談も受け付けています。

相談には予約が必要な場合もあるため、まずは各区の健康づくり課に電話で問い合わせてみましょう。

まとめ

浜松市では、妊娠期から子どもの成長段階に応じて、さまざまな子育て支援が用意されています。経済的・物理的な負担を軽減する制度や、親子が気軽に集い、交流できる施設も市内に数多く整備されているため、活用してみましょう。

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