建築・間取り

憧れのリビングイン階段!後悔しないために知っておきたいメリット・デメリット

家族とのコミュニケーションが深まり、見た目もおしゃれ。「リビングイン階段」は、最近人気の間取りです。一方で、リビングイン階段は寒い?臭いや音が気になる?など、デメリットを耳にする機会も多いかもしれません。そこで今回は、リビングイン階段のメリット・デメリットを詳しく解説します。

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①リビングイン階段/リビング階段とは?

「リビングイン階段」とはその名の通り、リビングの中に階段を設置する間取りのこと。「リビング階段」とも呼ばれています。ひと昔前まで階段といえば、玄関ホールに配置するのが一般的でした。しかし最近は、このリビングイン階段が注目を集めています。その人気の理由はどこにあるのでしょうか?

 

[セキスイハイム東海 パルフェ・隣居style 三島展示場]

②リビングイン階段のメリット

家族間のコミュニケーションが深まる

リビング内に階段があれば、2階に上がるときに必ずリビングを通らなければなりません。そのため、家族で顔を合わせる機会が増えて、コミュニケーションが取りやすくなります。また、お子さんが成長して自分の部屋で過ごす時間が増えても、なんとなく互いの気配を感じながら過ごすことができ、帰宅や外出を把握することもできます。

開放感のあるリビングになる

リビングイン階段を設置するためには、最低でも2帖ほどのスペースが必要になります。例えばLDKが18帖なら、2帖の階段を同じ空間につくることで、20帖分の広さを感じることができます。また、リビングイン階段は「吹き抜け」との相性がいいのも特徴です。吹き抜けと合わせることで、開放感や明るさがさらにアップします。

デザイン性が高い

リビングイン階段の素材やデザインにこだわることで、階段自体がおしゃれなインテリアのような存在となります。とくに踏み板と骨組みのみでつくる「スケルトン階段(オープン階段、ストリップ階段とも呼ぶ)」はスッキリしたデザインで人気です。縦の広がりを演出できるのは階段ならでは。リビングをスタイリッシュに彩ってくれます。

 

[Standard Smile Box 富士展示場]

③リビングイン階段のデメリットと対策

プライバシーの確保が難しい

2階に上がるときに必ずリビングを通ることになるのは、来客時も同じ。帰宅後や休日にリビングでくつろいでいる時に、お子さんのお友達などと顔を合わせるのは少し気まずいもの。また、リビングの散らかりも気になりますね。その場合は、階段をリビングの出入り口近くに設置することで、リビングに滞在する時間を最小限にすることができます。

臭いや音が2階に伝わる

開放感がある分、1階の臭いや音が、2階に伝わりやすくなります。臭いをなるべく防ぐためには、キッチンを階段から離した場所に設置し、換気扇を大きいものを選ぶのが有効です。また音対策については、壁や床に音を吸収しやすい素材を使用することや、2階の扉を防音性の高いものにするのがおすすめです。どうしても気になる場合は、階段前にカーテンや扉をつけるという選択肢もあります。

冷暖房効率が下がる

「リビングイン階段は寒い」と言われていたのはひと昔前の話。最近の住宅は断熱性と気密性が飛躍的にアップしているので、寒さが気になることは少なくなりました。ただし空間が広くなる分、通常のLDKと比べると冷暖房効率が下がるのは事実です。その対策として人気なのは、天井に取りつける扇風機「シーリングファン」。空気を循環させることで冷暖房が効きやすくなり、見た目もおしゃれになります。

④見てみよう!リビングイン階段実例集

SBSマイホームセンターには、さまざまなリビングイン階段を提案したモデルハウスがあります。その一部をご紹介します。

吹き抜けのあるリビングイン階段

リビングイン階段は、吹き抜けと組み合わせることでさらに開放感がアップします。

 

[河原崎建設 エコイエ 富士展示場]

 

[一条工務店 i-smart・富士モデル 富士展示場]

吹き抜けのないリビングイン階段

臭いや音が気になるなどの理由で、階段前にカーテンや扉の設置を考えている場合は、吹き抜けのないリビングイン階段がおすすめです。

 

[花みずき工房 アルカネット 静岡展示場]

 

[トヨタホームふじ シンセ・フィーラス 三島展示場]

階段下の空間を活用

リビングイン階段の下を「スタディスペース」や「ワークスペース」、または「収納スペース」として活用することもできます。

 

[ヘーベルハウス CUBIC&Nico 富士展示場]

 

[福工房 藤枝モデル 藤枝展示場]

プライバシー確保のための工夫

下のモデルハウスのように、階段とリビングの間に壁を設置すれば、来客時などにリビングが丸見えになるのを防ぐことができます。

 

[百年住宅 New FORTE 御殿場展示場]

⑤体感して、比較しよう!

階段をどこに設置するかは、家全体の間取りに大きく影響してくるため、とても重要です。SBSマイホームセンターには、ここで紹介した以外にもさまざまなリビングイン階段を提案したモデルハウスがあります。サイト内の「モデルハウス検索(https://www.sbs-mhc.co.jp/search.php)」では、「リビングイン階段」のキーワードで絞り込み検索が可能です。

そして階段は1日に何度も使用するものなので、上り下りのしやすさもポイントになってきます。それを体感しながら比較できるのは、モデルハウスならでは。ぜひたくさんの実例を見て、体感して、ご家族の暮らしや好みに合った階段づくりについて、考えてみてくださいね。