家を建てたい、そう思った時にまず思い浮かぶお悩みは「住宅ローン」という人は少なくないはず。 お友達や知り合いに、家を建てたときにこだわった点や、工夫した間取りについては聞けても、 お金のことはなかなか聞きづらいものです。そこで、最新の住宅ローン事情について調査しました。
土地と住宅を購入:62.6%
住宅のみ購入:34.0%
家探しは土地探しからスタートなのか、家を建てるところからスタートなのかで、資金計画も大きく変わってきます。静岡県では住宅購入者の実に約6割が土地と住宅を一緒に購入しています。核家族化が進んでいることを背景に、親の家との距離は近くても、土地と家は別で用意するケースもあります。
【平均借入金額】
土地と住宅を購入:3,045万円
住宅のみ購入:2,267万円
購入した土地の場所・広さ・価格、住宅の広さ・価格、自己資金をいくら用意したか等で個人差はあるものの、土地と住宅を購入したケースと、住宅のみを購入したケースでは借入総額に約800万円の差が出ました。住宅のみ購入のケースでも、借入額が1000万円未満の人から4000万円以上の人まで、実に幅広い金額差です。グラフの特徴として、両ケースともM字カーブを描いており、「2500万円以上~3000万円未満」で一旦パーセンテージが下がる傾向がありました。なんとかやり繰りをして2000万円台前半に留めるのか、一生に一度だから…といっそのこと3000万円台を借りてしまうのか、そのせめぎあいがこのように表れているのでしょうか。
【平均返済金額】
土地と住宅を購入:83,443円/月
住宅のみ購入:73,390円/月
借入総額と返済年数とのバランスで決まる、ひと月あたりの返済額。土地と住宅を購入したケースと、住宅のみを購入したケースでは約1万円の差が出ました。現在賃貸にお住まいの方は、この金額を目安に住宅建築を検討されてはいかがでしょうか。土地と家は大切な資産になりますので、同じ金額を支払い続けるなら…と踏み切る方も多くいらっしゃいます。
住宅ローンの借入タイプを変動金利にするか、固定金利にするかは、将来の資金計画を考える上で非常に重要な選択になります。住宅のみを購入したケースの方が、土地と住宅を購入したケースよりも「変動金利」を選択している割合が約1割高くなっています。借入額が低い場合は、短期間での返済を想定することが可能ですので、将来の見通しがつきやすく、低金利の時期が継続すると判断した背景があります。また、選択理由を金利タイプ別に比較すると、将来の景気の見通しをどう判断するかで、金利タイプの選び方が左右されていることが分かります。
▪️調査概要
調査主体 (株)トムス
調査方法 インターネットリサーチ
調査対象 静岡県内在住の男女で最近5年以内に
注文住宅を購入した人(206サンプル)
調査期間 2018年3月23日(金)~2018年3月25日(日)