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家づくり中の不安を解消するには?

執筆者
株式会社トムス 田中真唯

 1年前、我が家では家を建てました。本格的に家づくりを始めたのは、さらにその1年前。子どもが生まれてアパートが手狭に感じ、広告に折り込まれる不動産情報や、友人の新築住宅が気になりだしたところがスタート地点だった気がします。当時、いざ家づくりを始めようと思っても、「で、まず何をしたらいい?」と主人とふたりで顔を見合わせました。


■家づくりで感じる不安TOP10

データ:2018年 SBSマイホームセンター成約者アンケート487人(複数回答)

 SBSマイホームセンターに出展しているハウスメーカーで成約した方を対象としたアンケートから、住宅購入検討中に不安に感じたことの上位10項目をみて見ます。トップ3は、予算や見積などお金関連の不安事が占めています。家づくりは多くの方にとっては初めての体験。知識の浅い段階では「オプションがかさんで、本来の予算通りにはいかないのでは。」「月々の返済で家計は成り立っていくのか。」などといった、漠然とした不安に駆られるのではないでしょうか。

 また、4位の「何から始めたらよいかわからない」については、年代別での違いがハッキリと表れ、20代や30代の若い層で特に不安に感じた人が多かったようです。ライフスタイル、家族構成などはっきりとした将来像が見えていない段階で、家づくりの方向性も定まっていないことも背景にありそうです。土地から探すのか、または施工会社から探すのかなど、スタートの形はケースバイケースです。しかし、どんなケースでも百聞は一見に如かずです。オススメは展示場見学からのスタート。展示場では、五感で家づくりを体感することができます。不安なことは、遠慮なく営業さんに聞いてみましょう。インターネットにも豊富な情報が溢れていますが、キーワード検索をしてひとつずつ記事を内容を見比べるよりも、長年家づくりと向き合っている「家づくりのプロ」である営業さんから最新の知識と情報を提供してもらった方が、勉強になりますし、不安も払拭されると思います。面と向かってお話をされるので、営業さんの言葉ひとつひとつにはしっかりと責任が乗っています。デジタルな文字の羅列にはない、その価値ある情報を、ぜひご自身の知識として蓄え、いい家づくりを実現して下さい。


■何から始めたらよいかわからない(年代別)

データ:2018年 SBSマイホームセンター成約者アンケート487人(カッコ内:回答人数)

 また、5位の「施工先の選び方」のポイントとして、建築後も施工先とは修理やリフォームの相談など、長い付き合いとなりますので、経営状態が安定しているかどうかも、チェックしていただきたいです。「引き渡してから間もなく倒産してしまった」などの経験談も聞いたことがあります。このような失敗談も参考になりますので、実際に家を建てた方からお話を聞くことも大切です。失敗談は営業さんの口からはなかなか聞けないでしょうから。