川越玄三
SBSマイホームセンター株式会社 メディア編集チーム
「注文住宅と建売住宅、結局どちらがいいの?」
家づくりを検討し始めたとき、多くの方がまずぶつかる疑問ではないでしょうか。価格だけで比べようとすると「どちらがお得か」という答えの出にくい比較になってしまいますが、実は自分たちのライフスタイルや優先したいことを基準にすると、意外とすんなり方向性が見えてきます。
この記事では、注文住宅と建売住宅の基本的な違いを整理したうえで、「自分たちにはどちらが向いているか」を判断するための5つの視点をご紹介します。
注文住宅と建売住宅、何が違う?
まず、それぞれの基本的な特徴をおさえておきましょう。
注文住宅とは
土地を自分で購入し、住宅会社と一緒に間取り・仕様・設備を一から設計していく住宅です。自由度が高く、ライフスタイルに合わせた家づくりができる反面、完成まで時間がかかり、費用も建売住宅に比べて高くなる傾向があります。
建売住宅とは
土地と建物がセットで販売される住宅です。すでに完成している物件や、建築中の物件を購入するため、入居までの期間が短く、価格もあらかじめ確定しています。間取りや仕様の変更は基本的にできません。
価格・費用の違い
住宅金融支援機構「フラット35利用者調査(2024年度)」によると、全国平均の費用目安はおおよそ次のとおりです。
| 種類 |
全国平均(土地込み) |
特徴 |
| 注文住宅(土地付き) |
約4,900万円前後 |
土地・建物を別々に購入。自由度が高い分コストが上がりやすい |
| 建売住宅 |
約3,900万円前後 |
土地・建物がセット。仕様が決まっている分コストが抑えやすい |
ただし、建物のみの価格で比べると注文住宅と建売住宅の差はそれほど大きくないともいわれています。注文住宅でも構造や間取りをシンプルにすれば費用を抑えることができますし、ローコスト住宅という選択肢もあります。「注文住宅は高い」というイメージだけで判断せず、まずは自分たちの予算感と照らし合わせてみることが大切です。
→ 静岡県の費用相場については「静岡県で注文住宅を建てる費用の相場は?【2025年版】」をご覧ください。
ライフスタイルで判断する5つの視点
「価格が同じくらいなら何で選ぶの?」という疑問には、次の5つの視点が答えになります。自分たちの状況に当てはめながら読んでみてください。
① 「できるだけ早く入居したい」→ 建売住宅
入居までのスピードを重視するなら、建売住宅のほうが向いています。
- 建売住宅(完成済み):早ければ1〜2ヶ月程度で入居可能
- 建売住宅(建築中):完成後すぐに入居できるため4ヶ月程度が目安
- 注文住宅:プラン決定から引渡しまで1年〜1年半程度かかることが多い
「子どもの入学に合わせて引っ越したい」「賃貸の更新前に入居したい」といった具体的なタイムラインがある方は、建売住宅が現実的な選択肢になります。
② 「間取りや仕様にとことんこだわりたい」→ 注文住宅
「リビングを広くしたい」「収納の配置を工夫したい」「趣味の部屋が欲しい」など、自分たちならではの暮らしを実現したい方には注文住宅が向いています。
建売住宅は間取り・内装・設備があらかじめ決まっているため、変更の自由度はほぼありません。一方、注文住宅はゼロから設計できるため、家族構成・生活スタイル・将来の変化に合わせた間取りを実現できます。
ただし、自由度が高い分、打ち合わせの回数も多くなり、時間と労力がかかります。「家づくりのプロセス自体を楽しみたい」という方に向いているといえます。
③ 「予算をできるだけ抑えたい」→ 建売住宅(ただし条件あり)
一般的に建売住宅のほうが価格は抑えやすいですが、「安ければいい」とは一概にいえないのが住宅の難しいところです。
注文住宅でも、ローコスト住宅や規格住宅(あらかじめ決まったプランから選ぶタイプ)を選べば、建売住宅に近い価格帯で建てることができます。また、注文住宅は性能にこだわることで光熱費を抑えやすく、長期的なランニングコストで見るとトータルでお得になるケースもあります。
「初期費用を抑えたい」のか「長期的なコストを抑えたい」のかを整理しておくと、判断しやすくなります。
④ 「断熱・耐震など性能にこだわりたい」→ 注文住宅
住宅の性能(断熱性・耐震性・気密性など)を重視するなら、注文住宅のほうが選択肢が広がります。
建売住宅は法律上の最低基準を満たしているものがほとんどですが、性能グレードは会社・物件によってさまざまです。注文住宅では、断熱等級・耐震等級・C値(気密性能)などを自分で指定して建てることができます。
静岡県は南海トラフ地震への備えが重要な地域でもあるため、耐震性能にこだわりたい方は特に注文住宅で性能を指定することをおすすめします。
⑤ 「土地をまだ持っていない・土地探しから始めたい」→ 状況による
土地を持っていない場合、注文住宅では土地探しから始める必要があります。希望のエリアで条件の合う土地を見つけるのに時間がかかることも多く、場合によっては半年〜1年以上かかることもあります。
建売住宅の場合は土地・建物がセットなので、土地探しの手間が省けます。ただし、建売住宅の立地が希望のエリアにない場合は選択肢が限られます。
最近では、住宅会社が土地探しをサポートしてくれるケースも増えています。注文住宅を検討している方は、展示場の住宅会社に「土地探しのサポートはあるか」を確認してみると良いでしょう。
静岡県ではどちらが多い?
静岡県では、都市部(静岡市・浜松市)を中心に建売住宅の供給も多い一方、御殿場・藤枝・袋井といったエリアでは土地が比較的確保しやすいため、注文住宅を選ぶ方も多くいらっしゃいます。
住宅展示場への来場者を見ると、「まずはどちらが自分たちに向いているか知りたい」という検討初期の方が多いのも特徴です。展示場ではさまざまな価格帯・仕様の注文住宅を実際に見学できるため、「建売で十分かと思っていたけれど、実物を見てやっぱり注文住宅にしたい」という方も少なくありません。
迷ったら、まず実物を見てみましょう
注文住宅と建売住宅のどちらが向いているかは、カタログやウェブの情報だけではなかなか判断がつきません。実際にモデルハウスを見学すると、「この広さ・この仕様なら予算内でできるのか」「自分たちが本当にこだわりたいのはどこか」が具体的にイメージできるようになります。
SBSマイホームセンターでは、静岡県内7か所の展示場に約40社・約130棟のモデルハウスが揃っています。ローコスト住宅から高性能住宅まで幅広い価格帯・仕様を実物で比較していただけます。
「まだ注文か建売か決めていない」という段階でのご来場も大歓迎です。見学することで、自分たちの優先順位が自然と見えてきます。
営業なしで気軽に見学できる「1DAYフリーパス」もご活用ください。


まとめ
- 注文住宅と建売住宅の価格差は土地込みで比べると大きいが、建物のみではそれほど変わらないケースも多い
- 「早く入居したい」「予算を抑えたい」なら建売住宅が向いていることが多い
- 「間取りにこだわりたい」「性能を重視したい」「家づくりを楽しみたい」なら注文住宅が向いている
- 土地の有無・エリアの希望によっても選択肢が変わってくる
- 迷ったらまず展示場でモデルハウスを見学し、自分たちの優先順位を確かめてみるのがおすすめ