住宅制度

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)支援制度 ~省エネルギー化するために~

執筆者
静岡県建築住宅まちづくりセンター 営業部長 齋藤 明

住宅も省エネ時代

 地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出削減が世界的な課題となっている中、「省エネ」ということが当たり前の時代になって、あらゆる産業界で省エネに優れた製品の開発がすすめられています。ただ、住宅産業では省エネに関して立ち遅れていたことは否めません。我が国の家庭部門における最終エネルギー消費量は、石油危機以降2倍に増加し、全体の15%を占めています。また、東日本大震災後の電力需要のひっ迫やエネルギー価格の不安定化などを受け、家庭部門の省エネルギーは重要な課題とされ、住宅そのものの省エネルギー化が求められています。そこで経済産業省では、エネルギー基本計画を打ち出し、その中で住宅に対しては「2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHを実現する」ことを目標に掲げています。

ZEHとは

 エネルギー基本計画で打ち出しているZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス。通称=ゼッチ)とは、壁や床などの断熱材を高性能なものに変更したり、数量を増やしたりするほか、窓などの開口部の位置・広さなどを工夫し、サッシを二重、三重のものにしたりして、家の外と中の断熱効果を高めるなど住宅の高断熱化と、冷暖房機器や給湯器などの設備を高効率なものにして省エネルギー化を図るなどして、快適な室内環境と大幅な省エネルギーを同時に実現します。その上で、太陽光発電などによってエネルギーを創り、年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量が概ねゼロとする住宅のことです。つまり断熱性能が優れているため家中の温度差が小さくなり、エネルギーの消費量を少なくするとともに、結露やカビなどの発生を抑えることにも繋がり、さらに室温の差による体への負担が小さくなるため、健康にもよく、快適に過ごすことができる住宅ということになります。そして太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費するエネルギーの量との収支をプラス・マイナス・ゼロとするため、家計にも優しい住宅といえます。

建設コスト高も10年ぐらいでカバー

  ZEHの家を造ることは、エネルギーの面で高性能な家を造ることになりますから当然、通常の家よりも建設コストが高くなります。ただ、省エネルギーを図るとともに、必要なエネルギーを自らが作り出すことでエネルギー費用、つまり光熱費用がゼロになります。このため月々の光熱費がかからないわけですから、建設時にZEH仕様にするためにかかった費用は、いつかは取り戻せることになります。勿論、それぞれの 家庭の状況等によって異なりますが「国の補助金制度や光熱費の削減効果があることから、10年ぐらいで元がとれるのではないか」と言われています。

ZEHには補助金制度でバックアップ

 ZEHの家を造ることは、エネルギーの面で高性能な家を造ることになりますから当然、通常の家よりも建設コストが高くなります。ただ、省エネルギーを図るとともに、必要なエネルギーを自らが作り出すことでエネルギー費用、つまり光熱費用がゼロになります。  このため月々の光熱費がかからないわけですから、建設時にZEH仕様にするためにかかった費用は、いつかは取り戻せることになります。勿論、それぞれの 家庭の状況等によって異なりますが「国の補助金制度や光熱費の削減効果があることから、10年ぐらいで元がとれるのではないか」と言われています。

ZEHビルダーを通じて補助申請

  ZEHの家を造ることは、エネルギーの面で高性能な家を造ることになりますから当然、通常の家よりも建設コストが高くなります。ただ、省エネルギーを図るとともに、必要なエネルギーを自らが作り出すことでエネルギー費用、つまり光熱費用がゼロになります。このため月々の光熱費がかからないわけですから、建設時にZEH仕様にするためにかかった費用は、いつかは取り戻せることになります。勿論、それぞれの 家庭の状況等によって異なりますが「国の補助金制度や光熱費の削減効果があることから、10年ぐらいで元がとれるのではないか」と言われています。