建築・間取り

どう変わる?令和時代の新しい子供部屋づくり

[静鉄ホームズ 明日*家 LeSel  藤枝展示場]

「子供部屋っていつから必要?」「どれくらいの広さがほしい?」。住まいの間取りを考えるときに、意外と頭を悩ます〈子供部屋〉のこと。さらには、共働き家庭の増加やリビング学習の定着、オンライン学習の広がりなど、生活スタイル・学習環境の変化によって、子供部屋に求められる役割そのものが変化しつつあります。

そこで今回は、子供部屋に関するよくある疑問を解決しながら、「これからの子どもたちに必要な部屋・スペースとは?」について、一緒に考えていきたいと思います。お子さんの健やかな成長のヒントになりますように!

疑問①子供部屋は、何歳から必要?

→思春期に入る小学校高学年〜中学生になると必要になります。

「子供部屋を用意したけれど、ほとんど使わず物置になっている」というのは、よくある話。子どもが小さいうちはリビングなどで過ごすことが多く、寝室も一緒という家庭がほとんどです。さらに小学生になってからの宿題も、ダイニングテーブルやリビングに用意したスタディスペースで行う「リビング学習」が一般的になっています。

子供部屋が本格的に必要になるのは、思春期に入る小学校高学年〜中学生になってから。心も体も大きく変化するこの時期には、落ち着いて過ごすことができるプライベートな空間が必要です。また、将来的な独り立ちに向けて、自立心を育てる目的もあります。

疑問②どれくらいの広さがほしい?

→机・ベッド・本棚が置ける最小限の広さがあればOK。

子供部屋の平均的な広さは6帖ほど。しかしこれからの子供部屋は、もっと狭くてもよいと考えられます。[机・ベッド・小さめの本棚が置けるスペース]+[クローゼット]で、4.5帖ほどあれば十分ではないでしょうか。それには次の2つの理由があります。

■スマホ・タブレットの普及で、持ち物がどんどんコンパクトになっている。

テレビ・音楽プレーヤー・本・漫画などなど、親御さん世代の子供部屋にあったものの多くが、今ではスマホ・タブレットの中におさまるようになりました。また、学校や塾においてもタブレットの活用が進んでいます。今後、教材や配布物も電子化され、減っていくことが予想されます。

■ファミリークローゼットや土間収納など、家族共用の収納スペースが増えている。

最近の家づくりでは、家族の衣類などを一箇所に収納する大きめのクローゼットをつくり、家事の効率化をはかる間取りが人気です。思春期には、服は自分の部屋にしまいたがるようになりますが、シーズンオフのものを共用のクローゼットに収納することができるので、子供部屋の収納スペースは小さめでも問題ありません。

疑問③将来、間仕切りができるタイプがいい?

→フレキシブルに使えるメリットがありますが、個室への需要も高まっています。

子供部屋を広めにつくっておいて、将来的に2部屋に仕切る。このような可変性のあるレイアウトを取り入れている家庭は多くあります。これには次のようなメリットがあります。

■子どもの人数や性別、成長に合わせてフレキシブルに使うことができる。

■広めのあそび部屋として、家の中でものびのび動きまわることができる。

その一方、コロナ禍にテレワークやオンライン授業が普及したことで、「個室」へのニーズが一気に高まっていることも注目したいポイントです。

すべての小中学生に1人1台の端末と高速通信環境を整備する「GIGAスクール構想」も着々と進んでいます。今後は子どもたちも、オンラインでさまざまな活動をする機会が増えていくかもしれません。

もちろん、子どもが小さいうちのオンライン活動は、大人の目の届く場所がよいと思います。ただし、親御さんのテレワークなども含めて考えると、子供部屋をあらかじめ仕切っておいて、なるべくたくさんの個室を確保しておくことのメリットも大きくなっていきそうです。

疑問④子どもが部屋にこもらないようにするためには?

[セキスイハイム東海 パルフェ 三島展示場]

→リビングイン階段で、家族間のコミュニケーションを増やす。

「個室を与えると、部屋にこもってしまいそうで心配…」という声をよくお聞きします。そこで、子どものプライベートを尊重しながらも、家族のつながりを大切にできる間取りとして人気なのが「リビングイン階段(リビング階段)」です。

リビングイン階段の場合、2階に上がるときに必ずリビングを通らなければなりません。そのため、家族で顔を合わせる機会が増えて、コミュニケーションが取りやすくなります。また、帰宅や外出などの行動を把握することもできます。

[一条工務店 i-smile 浜松展示場]

また、リビングイン階段は「吹き抜け」との相性がよいのも特徴です。階段と吹き抜けを合わせることで縦の広がりが生まれ、ぐんと開放感のあるリビングに。

子供部屋を最小限の広さにすれば、その分、吹き抜けをたっぷりと確保することもできます。家族で過ごすリビングを広々と心地よい空間にすることは、子どもが自分の部屋にこもってしまうのを防ぐことにもつながります。

疑問⑤個室が必要になるまでは、どんな子供スペースがほしい?

→忙しい平日も、親子のコミュニケーションを大切にできる空間。家での時間が楽しくなる空間。

ここまでは、思春期以降を過ごす「子供部屋」について考えてきました。それでは、赤ちゃん〜小学校低学年の子どものためには、どのような「子供スペース」があるとよいのでしょうか?

共働き家庭が増えている今、家で過ごす限られた時間の中でも、親子のコミュニケーションを大切にしたいと考える家族が増えています。そのための間取りづくりとして、以下の3つをご紹介します。

■リビングの中に「小上がりの畳スペース」をつくる

家事をしながらでも親子で会話ができ、あそびの様子を見守ることができるリビング内の子供スペース。天然素材ならではの心地よさがある「小上がりの畳スペース」は、子どものあそび場としても人気です。

[ヤギモク ヴィサージュ 静岡展示場]

[福工房 静岡東モデル 静岡東展示場]

■「スキップフロア」や「小屋裏空間」を活用する

「スキップフロア」や「小屋裏(屋根裏)空間」を、子どものあそび場として活用する方法もあります。これらは秘密基地のような楽しさがあり、子どもの感性や好奇心を刺激してくれます。また将来的には、趣味や収納などのスペースとして、他の用途にも使用できる点がメリットです。

[ヤギモク ヴィサージュ 静岡展示場]

[セキスイハイム東海 富士グランツーユー 富士展示場]

[福工房 藤枝モデル 藤枝展示場]

■リビング学習のための「スタディスペース」をつくる

リビング学習は、勉強面の効果だけでなく、学習を通して親子がコミュニケーションをとる機会としても注目されています。ダイニングテーブルを使用するケースも多いですが、専用のスタディスペースがあれば、より使い勝手のよい空間となります。

[トヨタホームふじ シンセ・フィーラス 三島展示場]

[三井ホーム Lucas  富士展示場]

理想の子供部屋・子供スペースをさがしに行こう!

[積水ハウス 沼津支店 エム・グラヴィス ステージ 三島展示場]

[静鉄ホームズ L’cead(ルシード)  三島展示場]

[Standard  Smile Box  三島展示場]

[百年住宅株式会社 New FORTE  浜松展示場]

 

SBSマイホームセンターには、ここで紹介した以外にもさまざまな間取りを提案したモデルハウスがあります。サイト内の「モデルハウス検索(https://www.sbs-mhc.co.jp/search.php)」では、「子供スペース・子供部屋」「リビングイン階段」「吹き抜け」「中二階・小上がりスペース・スキップフロア」などのキーワードで絞り込み検索が可能です。

ぜひ、たくさんの実例をみて、ご家族の暮らしや好みに合った子供部屋・子供スペースづくりについて、考えてみてくださいね。お子さんを取り巻く環境がどんなに変わっても、家に帰ればいつもホッとできて、明日への元気をもらえる!そんな家づくりのヒントになればうれしいです。