土地選び

事実は小説よりも奇なり

執筆者
株式会社Flap 矢島マコト

大手不動産会社が騙された!地面師の存在 ニセ売主に注意!

 別コラムでは、不肖Yが経験した宅建士証の不提示や重要事項の不十分な説明について触れましたが、最近、土地取引で大きな詐欺事件が発生したことが報道されました。地面師事件で共通するのは、売主がニセ者だということです。印鑑証明、運転免許証、パスポートなどを偽造し、売主に成りすました人間が取引の現場に登場します。主犯格に演技指導を受けて売主に成りすまします。本人確認がどれほど重要かということです。ニセ売主の取り分は少なく、絵を描いた主犯格の取り分が多いのが地面師事件です。

不動産取引は怖いのか?必要以上に恐れなくても良い ~正しく恐れましょう!~

 気楽に買っちゃったけどね!という人もいるでしょう。が、事例が示すように大手住宅メーカーも騙されています。世の中に人の死以外に絶対は無いと言います。生きている以上、危険や危機は訪れます。そういうものだと心得て、押さえるべきところを押さえて慎重に土地購入に臨みましょう。 

では、押さえるべき点とは ~市場と業者を良く観察することが肝要です~

 先ずはカッコの中を見ましょう。仲介業者の免許番号ですが、静岡県知事(5)第*****号という表記に見覚えがあるかと思います。カッコ内の数字が大きい業者は免許更新回数が多く実績があると考えられます。とは言え、老舗も倒産する時代ですからご注意を。
 次に急かす業者かどうか、です。特に建築条件付き分譲地を販売している業者ですが、早くしないと売れちゃいます、という手法です。長らく1区画だけ残ってしまうことを恐れています。知人の某社長の話ですが、自宅横の土地が埋め立てられ分譲されました。社長宅より遠い反対側から売れて行き、隣の土地だけが長らく空地に。大幅値下げの広告を見て彼はすぐに買いました。宅地は、なかなか地続きでは買えないので喜んでいました。市場をよくウォッチングしたタイミングを逃さないようにしましょう。 
 残り物には福がある?これまた、Y氏の例で恐縮です。実家の建売ですが、実はキャンセル物件です。建築条件付きで売り出され、一番最初に購入予約が入った東南角地の区画です。売り出し当初、両親は購入に踏み切れず先約が入ってしまった為、諦めたようですが、キャンセルを知り即決しました。 

質の良いローコスト住宅とは

 エコ住宅・質のよいローコスト住宅の究極は、将来を見据えた思い入れのある家創りから! エコ住宅とは大切にする心から始まり大切にする心を持ち続けて完成します。質の良いローコスト住宅とは、適正に住宅にお金がかけられているか?住宅以外にあてられているお金で金額が膨らんでいないか?を知ることです。 以上の事から、住宅創りは、愛着と拘りを持って、真摯に取り組むのが地球環境にも必要であり、快適な住まいで心豊かに暮らせる方法でもあります。日本の住宅の寿命が世界に誇れるようになりたいものです。