特集

始める前のガーデニング・イメトレ<シンボルツリー編>

執筆者
企画プランナー 松木徳夫

たった1本の木が、マイホームのイメージを 変えてしまう?!
 「シンボルツリー」はその名の通り、マイホームや家族の想いを象徴する樹木です。玄関先や門周り、庭など目につきやすい場所に植えられて、家族の願いや想いを受容れながら佇まいを豊かに演出してくれます。
 機能的なメリットとしても、目隠しとしてプライバシーの保護に役立ったり、木陰が天然のカーテンとなって遮光や防風効果が生まれます。また、マイナスイオンがリラックス効果を発揮することも期待できますね。
 植えるタイミングは、マイホームの新築祝いで施工会社や友人たち等から贈られたり、子どもの誕生に合わせて植えたりすることが多いかと。
 家族とともに成長して一生のお付き合いをすることになるので、贈られる場合でも自分が植える場合でも、植える樹種は好みだけでなく、場所や樹木の成長の度合い、管理する手間などを長い目で見ながら選びましょう。

 植える場所のポイント


 マイホームに「シンボルツリー」を植える際には、いくつか気をつけなければならないポイントがあります。
 まずは陽当たりの確認。樹種によっては日差しを好む木と苦手な木、日陰でも育つ木などがあります。
 次には空間的な広さ、壁や窓との距離、お隣りさんとの位置関係などを考慮すること。枝葉が大きく成長しやすいものを選んだ場合には、将来思わぬ結果を招いてしまうこともあるので注意が必要です。
 また、家相や風水を気にする人は、運気を呼び込む方角や場所なども見逃せませんね。 

 樹形・樹種の選び方のポイント


 シンボルツリーを具体的に選ぶ場合、まず樹木の形状をパッと見て、「単幹(一本立ち)」か「株立ち」に分けられます。
 そして、常緑樹か落葉樹かでも好みが分かれます。葉の形や色に特長があるものや、さらには季節を感じさせるような花が咲くものや実がなるものなど選びポイントは実にさまざま。
 表札代わりの目印にもなったりしますので、マイホームの外観や立地環境、家族のライフスタイルに合わせて選ぶことをおススメします。

 【樹形】単幹か、株立ちか


 見た目のバランスが重要視されるのが樹形です。
 単幹は、幹が根元から1本で伸びている樹形で、巨木になる可能性があります。一方の株立ちは、根元が何本かに分岐している樹形で、幹が細めで自然な趣が魅力です。

 単幹で人気は〔ハナミズキ〕〔シラカシ〕〔サクラ〕〔オリーブ〕〔モクレン〕〔柑橘類〕など
●単幹を選ぶタイプ
責任感が強く、安定感を求め、無駄が嫌いな真面目なタイプです。

 株立ちで人気は〔シマトネリコ〕〔ヤマボウシ〕〔ソヨゴ〕〔ジューンベリー〕〔アオダモ〕など
●株立ちを選ぶタイプ
バランス感覚に優れ、細かなことにも気を配れる器用なタイプです。

 【樹種】常緑樹か、落葉樹か


 常緑樹は、一年を通じて常に緑葉を保っている樹木です。とはいえ、新芽と入れ替わるように、古い葉は少しずつ落葉します。
 一方、落葉樹は秋になると葉が枯れ落ちて、春に芽吹き始める樹木です。落葉樹の中には、落葉の前に紅色や黄色などに紅葉するものがあります。

 常緑樹で人気は〔シマトネリコ〕〔ソヨゴ〕〔シラカシ〕〔ハイノキ〕〔ヤマモモ〕〔キンモクセイ〕など
●常緑樹を選ぶタイプ
社交的であるが、責任感が強く実用重視の現実主義タイプです。

 落葉樹で人気は〔ヤマボウシ〕〔ヒメシャラ〕〔カツラ〕〔ハナミズキ〕〔アオダモ〕〔エゴノキ〕〔サルスベリ〕など
●落葉樹を選ぶタイプ
常に先を読み、変化の中で個性を発揮したい理想主義タイプです。

 【樹種】花が咲く、実がなる

 花が咲く木で人気は〔ハナミズキ〕〔モクレン〕〔サクラ〕〔ミモザ〕〔クチナシ〕〔エゴノキ〕など
●花が咲く木を選ぶタイプ
自由奔放で機転がきき、楽しいことが好きな楽観主義タイプです。

 実がなる木で人気は〔ジューンベリー〕〔オリーブ〕〔フェイジョア〕〔ヤマモモ〕〔柑橘類〕〔カキ〕など
●実がなる木を選ぶタイプ
何ごともとことん追求する強い向上心を持つ合理主義タイプです。