住宅設備

ファミリークローゼットで家事や子育てをもっと快適に!

執筆者
出口 恵

みなさん、毎日の衣類はどこに収納していますか?

寝室や子ども部屋にあるクローゼットとは別に、家族みんなで使う「ファミリークローゼット(ファミリークローク)」を取り入れるご家庭が増えています。今回は、家事や子育てがラクになる⁉︎ファミリークローゼットの人気の理由をご紹介します。収納や1階部分の間取りにお悩みのあなたに、ぜひ知ってもらいたい情報です!

▶︎ファミリークローゼットとは?

その名の通り〈家族全員分の衣類などを収納する共用のクローゼット〉です。帰宅後すぐに上着・鞄をしまえるように「玄関近く」や、着替え・洗濯物の片付けをスムーズにするために「洗面所(ランドリールーム)近く」に作られることが多いです。

家族構成や持ち物の多さにもよりますが、広さは4人家族(夫婦+子ども2人)で「3畳」ほどあると、使い勝手がよいと言われています。

▶︎【子育てステージ別】ファミリークローゼットのメリット

1階に大きなクローゼットがあれば、階段や部屋を行き来する回数が減ってラクそうだな」というのは、なんとなくイメージしていただけると思います。ここからは、お子さんの成長過程別にファミリークローゼットの具体的なメリットをお伝えしていきます。ご家族のこれからの暮らしを想像しながら、お読みください。

【赤ちゃん〜幼児期】

一番手のかかる、そして目の離せない時期。食べこぼしなどで着替えが必要な場面も多いので、衣類がすぐ近くにあるとお世話がとてもラクになります。また、オムツやお尻ふきのストックは意外に場所をとるもの。ファミリークローゼットに収納しておけば、お部屋がスッキリしますね。

そして何より、洗濯後の衣類を各部屋に持って行かずに、一箇所に収納できるのは大きな時短になります。後追いや何でも口に入れてしまう目の離せない時期は、片手に赤ちゃん、もう一方に洗濯カゴを抱えて、家中を歩きまわる…なんて人も多いです。家事動線を短くすることは、お子さんの安全や安心にも一役買ってくれます。

【学童期】

自分でできることが増えても、まだまだ親の助けが必要な時期。子ども部屋があっても、リビング・ダイニングで宿題をするお子さんがほとんどです。すると、リビングにいつまでもランドセルや学用品が置きっぱなし…!というお悩みが出てきます。ファミリークローゼット内にランドセル置き場を設けることで、お子さんでも自分で片付けがしやすくなります。

また最近では、〈洗面所→ファミリークローゼット→リビング学習スペース〉の導線を意識した、家事導線ならぬ「子ども導線」「宿題導線」という考え方も出てきています。確かに、お子さんが自然と手洗いうがい、片付け、宿題をしてくれたら、親御さんにとっては家事の時短以上の負担軽減になるかもしれませんね。

【思春期以降】

プライバシーを大切にしてあげたい時期。衣類などは子ども部屋に移っていきます。しかし一方で、部活や趣味などの持ち物が増える時期でもあります。旅行トランクが人数分必要になったり、防災備蓄の必要量が増えてきたりと、これまでとは違った荷物が発生します。収納物の変化に応じてアレンジできる作りになっていると、ファミリークローゼットは長く活用できます。

【独り立ち後】

家とは一生のお付き合い。無事にお子さんが独り立ちすると、パパとママ、2人の暮らしがはじまります。(子育て、お疲れさまでした!)高齢になり階段の上り下りが大変になると、1階での生活がメインになります。これまで寝室にあった寝具や、扇風機・ヒーターなどの季節家電も、1階にまとめて収納ができると体の負担が少ないですね。その時に、ファミリークローゼットのような大きな収納スペースがまた活躍してくるはずです。

▶︎まとめ

子育てや家事の時短に多くのメリットがあるファミリークローゼット。「リビングをスッキリ保ちたい」「家事導線を短くしたい」など、あなたが重視したいことは何でしょう?それが明確にすれば、設置場所や広さ、形など、ご家族にとって最適なクローゼットのスタイルが見えてきます。また、将来を見据えて、家族構成や暮らしの変化に対応できる作りにすることで、長く活用していけるでしょう。

SBSマイホームセンターには、ファミリークローゼットを採用したモデルハウスが多数あります。ぜひ、実際にモデルハウスの中を歩いて、暮らしの導線を想像してみてください。そして、クローゼット内で着替えや衣類の出し入れを想定した動きをしてみましょう。(恥ずかしがらなくてOKです!)ご自分の目と体でぜひ、理想のクローゼットを探してみてください。