住宅設備

花粉よ!さらば

執筆者
鈴木 元一朗(グランドコンパス)

 別れの季節、春。
 もうすぐ春ですね、キャンディーズ。春という字は三人の日と書きます、石野真子と言っても知らない方が多くなる、昭和から平成そして新元号とこれも時代の別れなのかもしれません。

 春先に別れたいのは、玄関に入ったら憎い花粉とおさらばしたいですよね。玄関先にエアーシャワーを完備するマンションもあるとか。我が家の玄関先にゴルフ場で見かけるエアガンを完備したり、いかに家の中に花粉を持ち込まない工夫が大事になります。 現実的には上着や髪の毛についた花粉を玄関ドアを開ける前にはたく。そして玄関には空気清浄機。そして窓は開けない。洗濯物は室内干しが基本。各部屋に空気清浄機。

 間取りでの工夫で、玄関の三和土(たたき)と呼ばれる靴を脱ぐ前の空間に連続してクローゼット空間になっていれば、花粉まみれの家族全員の上衣をかけて、その近くに空気洗浄機があれば簡易的なエアシャワーに早変わり。ワンちゃんのリードやベストをかけるのにも、ベビーカーやゴルフバックの収納にも便利です。
 さらには玄関脇に洗面室をしつらえて手洗いやうがい、鼻洗浄をすぐにしてみたらいかがでしょうか。お子さんの手洗いのしつけや、インフルエンザやO157、ノロウィルスの感染症対策にもつながります。またペットのお散歩の帰りに、ペットの脚を洗うこともできたり、糞尿処理をした手を洗うこともできて便利でしょうね。
 機密性の高い住宅にして、花粉の侵入を防ぐことはもちろんですね。

 花粉対策での部屋干しは、空間の限られたアパート住まいだと、ベッドの上に突っ張り棒でお洗濯ものを干していると生乾きの衣類で顔を舐められたり、梅雨時期にはお布団が湿気ているようで不快な思いをされていないでしょうか。
 部屋干しの生乾き臭を防ぐために柔軟剤を利用している方も多いのでは。これが結構家計の負担になってはいませんか。また冬場は室内干しが結露の原因になって、朝の窓ふきが大変なのよという方も。

 洗濯機のある場所から移動せずに、そのまま上部にハンガーにかけて室内干しができたら移動しなくてすみます。しわになることも防げます。その空間に除湿器やサーキュレーターがあれば乾燥の一助になります。洗面脱衣室に併設していれば畳む手間もいりません。そのまま着回しができます。一日おきに同じ衣類が嫌でしたら、収納スペースを設ければその場で畳んでしまうこともできます。共働きの方にはいかに移動しないで家事を済ませるかが、時間短縮につながり、楽家事の実現になります。奥様の家事を時間給にしたらかなりの金額に。これも削減できますね。
 これなら自分のものは自分で畳んで、仕舞い、着るとサイクルが回せれば、ご主人やお子さんの躾にもなり一挙両得なのかもしれません。朝の洗顔の際に、着替えもできてパジャマもすぐにお洗濯と。そんなにスペースはいりません。洗面脱衣所に1畳ほど足せましたら是非実現してほしいものです。