静岡県データ

SDGsに貢献できる家づくり

執筆者
株式会社トムス 寺島知津

  静岡県は温暖な地域で知られていますが、実は冬場の家の中の温度は全国平均を下回ること、ご存知でしょうか。「全国部屋の温度調査(2010年ウェーザーニュース調べ)」によると、静岡県は室内温度の高い順で34位(47都道府県中)と下位にランクされています。ただ、最近では室内の温湿度環境をコントロールできる技術が進み、夏や冬でも快適な住生活を送ることができるお宅が増えているようです。
 静岡県で最近住宅を購入した人に、「お宅の季節別快適度」をたずねたところ、春、秋については「快適」または「まあ快適」と回答した人は98%を超えています。夏、冬についても「快適」「まあ快適」が7割にのぼり、春、秋には及びませんが概ね満足している人が多いことがうかがえます。

■お宅の家の中について、季節ごとの快適度をお答えください。
 

 では、室内で快適に過ごすためにどのような対策がされているのでしょうか。寒さ対策として取り入れている設備についての回答をみると、「断熱性に優れた窓」が62.1%でトップ。次いで「高気密・高断熱構造」50.5%、「浴室暖房乾燥機」44.2%、「断熱性、遮光性カーテン」42.2%、「床暖房」25.2%、「全館空調システム」23.8%と続いています。暖めるというよりも、熱の出入りを防ぐといった方法で室内の快適性を維持するというのが主流のようです。

■家の中の寒さ対策として、お宅で取り入れている設備をお答えください。
 

 そろそろ築20年を迎える我が家ですが、冬の寒さ対策としては暖房に頼らざるを得ません。当時は”窓断熱”という方法が広く普及しておらず、選択肢の1つにも挙がりませんでした。ここ最近では、あらゆる分野で快適性と省エネが両立できる商品が世に出ており、住宅分野でも「窓断熱」や「高気密・高断熱構造」などの技術がそれぞれのハウスメーカーで商品化されています。快適な住生活と省エネを我が家で実現できるとすれば、まさしくSDGsへの取り組みということになりますね。

データ:2018年住まいに関するアンケート(株式会社トムス)/静岡県在住で注文住宅を購入した人206人