静岡県データ

良い睡眠していますか?

執筆者
株式会社トムス 寺島 知津

皆さん、睡眠時間はどのくらいですか。

OECD(経済協力開発機構)の平均睡眠時間国際比較によると、加盟各国の平均睡眠時間は505分(8時間25分)であったのに対し、日本は442分(7時間22分)とワースト1。先進国の中でも最も短い睡眠時間となっています。ちなみに「健康づくりのための睡眠指針2014」(厚生労働省)では、必要な睡眠時間は6時間以上8時間未満が妥当とされています。日本の平均睡眠時間をみると、寝不足といった悩みを抱えている人も多くいるのではないでしょうか。寝不足は、生活習慣、うつ病などのリスクを高めると言われています。また、仕事における生産性低下の一因ともされています。健康面、精神面で健全な生活をおくるためには、睡眠が非常に大事であることは言うまでもありませんね。

さて、お宅では”睡眠”を意識した住まいづくり、環境づくりをしていますか。SBSマイホームセンターでご成約をされた方を対象としたアンケートで、『モデルハウス見学時に重点的にみる箇所』をたずねたところ、最も多い回答は「耐震性能」65.3%でした。次いで「収納スペース」46.4%、「キッチン」42.5%、「リビング」35.6%と続きます。睡眠場所となる「寝室」は9.4%と、「トイレ」の12.0%をも下回る結果となりました。意外と関心が低い箇所のようです。1日の3割を占める睡眠時間を過ごす場所になるので、もっと関心が向けられてもよいと思うのです。

心地の良い寝室にするためには、光、音、温湿度がポイントになると言われています。これから家づくりをする方は、これらのポイントを意識して寝室を考えてみるとよいかと思います。家を建てる土地・場所・周辺環境をイメージしながら、寝室の位置や広さ、インテリアを考えましょう。また、家族の成長とともに、それぞれの寝る場所が変わるということも想定すると良いですよ。我が家の場合、子どもが小さなころは同じ部屋で川の字で寝ていましたが、子どもの成長とともに、それぞれが良い睡眠が得られる環境を求めて、今では家族全員、別室です。おかげで、朝の目覚めはさわやかです。

これから家づくりをされる方は、是非「寝室」にも目を向けてみてください。

データ出典:2019年1月~3月 SBSマイホームセンター成約者アンケート(「新築一戸建て住宅」の成約者435件)