静岡県データ

土地探しのアドバイス

執筆者
株式会社トムス 寺島知津

 家づくりを考える際には、外観や間取り、取り入れたい設備など、いわゆる”うわもの”に関心が向けられがちですが、「どこに建てるか」といった点も、理想の生活や快適な生活を手に入れるためにとても重要なことでです。

 2019年4月~7月に実施したSBSマイホームセンターでご成約をされた方を対象としたアンケートでは、「土地を購入して新築」される方が56.9%を占めており、新築一戸建購入者の6割が土地を持っていない状態で家づくりをスタートしていることがうかがえます。さらに、「土地を購入して新築」と回答した人に、その取得方法をたずねたところ、「住宅会社に行って、紹介してもらった」が54.8%で最も高く、次いで「自分で調べて見つけた」が29.0%と続きます。ハウスメーカーに土地探しから依頼する方が多数派のようですね。ハウスメーカーに土地探しをお願いするメリットとしては、建築条件に合う土地を探してくれるなどが挙げられられますが、そのほかにも一般に公開される前の土地情報を教えてくれるケースもあるようです。

■新築の形態(単一回答)
 調査全体(n=267)

 

■土地の取得方法  (単一回答)
 土地を購入して新築(n=155)

 

 また、土地選びで検討しなければならないのは”土地の広さ”です。アンケート結果から「新築住居の土地の広さ」 についてみると、県内でも東部、中部、西部で事情が異なるようです。東部および中部では150~200㎡未満が、西部では200~250㎡未満がピークなっており、西部では東部や中部と比べて広めの土地が購入されています。
 漠然とマイホームを考えている方は、是非、日頃から住みたいエリアの土地情報にアンテナを張っておくことをおすすめします。いざほしいと思ったときに探そうとしても、理想の条件を満たした土地を見つけるのは意外と難しいものです。我が家でも1年以上かかりました。
 これから土地探しをされる方に、土地探しの先輩方からアドバイス。ご参考に。

■新築住居の土地の広さ(単一回答)
 調査全体(n=267)

 

●将来の設計図を頭でイメージしながら探す。(女性30代)
●もともと、どのような土地だったのかよく調べた方がよい。(女性30代)
●その土地の周辺住民から立地についての話を聞く。(女性30代)
●自宅に近い土地を探すときは、自分で歩いてチラシ等に載る前に土地主と話をする。(男性40代)
●土地は妥協できない。納得するまで地道に探す。不動産屋だけでなく、自分たちの足でまわって探した。(女性40代)
●候補の土地に何度も足を運び、周りの様子を繰り返し見ると色々わかる事がある。(男性30代)
●妥協しないこと。いろいろな時間帯で確認した方が良い。(男性40代)
●地盤、過去の災害、隣保の評判などリサーチは必要。(男性50代)
データ:静岡県内で注文住宅を購入した人を対象としたアンケート(2017年株式会社トムス調べ)より

グラフデータ出典:2019年4月~7月 SBSマイホームセンター成約者アンケート(「新築一戸建て住宅」の成約者267人)