静岡県データ

今、太陽光発電が注目されています!

執筆者
株式会社トムス 寺島知津

  最近、テレビや新聞、インターネットでも話題になっている、太陽光発電の余剰電力買取制度の「2019年問題」をご存じですか?いわゆる、2009年からスタートしたこの制度の固定買取期間(10年間)が2019年で満了をむかえるお宅が出てくるということです。太陽光発電を設置されているお宅や、これから設置を検討されているお宅では、満了後の売電価格がどのようになるのか、またどのような対策があるのか大変気になるところですね。しかしながら、太陽光発電システムは国を挙げて取り組んでいる再生可能エネルギー普及の要であることは間違いありません。また、国が進めている環境対策の1つとして「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)=断熱・省エネ・創エネにより快適な室内環境と大幅な省エネルギーを実現した住まい」に対する補助金制度がありますが、太陽光発電システムは特に「創エネ」に寄与します。

 さて、静岡県で最近住宅を購入した方を対象とした、太陽光発電設置の状況についてのアンケート結果によると、設置のタイミングとして「住宅建築時に設置した」が57.8%を占めています。さらに「住宅建築後に設置した」が7.3%、「その他のタイミングで設置した」が1.5%となっており、住宅購入者のおよそ7割が太陽光発電システムを導入しています。

■お宅の太陽光発電設備設置のタイミング

注文住宅購入者(n=206)

 また、太陽光発電システムを導入したお宅に、設置理由をたずねたところ、「電力料金を節約するため」(56.2%)、「売電による収入を得るため」(51.1%)、「ハウスメーカーや工務店からのすすめで」(40.1%)、「国や自治体の補助金制度があることを知ったため」(27.0%)などが上位となっています。もちろん省エネや環境への貢献を考えて設置されたお宅もありますが、やはり経済的メリットを考えて導入したお宅が多いようです。

■太陽光発電設備の設置理由


データ:2017年 住まいに関するアンケート(株式会社トムス)/静岡県在住で注文住宅購入者(n=206)

 太陽光発電設備の投資回収の見込みとしては「8年以上10年未満」と考えるお宅が32.8%で最も多く、次いで「10年以上12年未満」が19.7%となっており、10年前後くらいでの回収見込みを立てている人が多いようです。

■太陽光発電設備の投資回収年数見込み

太陽光発電システム導入者(n=137)

 問題も気になるところですが、太陽光発電システムに興味のある方は、できるだけ新しい情報を収集し、我が家に合った設置・導入の方法を検討しましょう。