静岡県データ

花粉飛散量3位の静岡県!対策していますか?

執筆者
株式会社トムス 寺島知津

 2019年の桜の開花予想が発表されました。私も、通勤途中の桜並木を見ながら開花を待ちわびているところです。桜が楽しみなこの季節、一方で花粉症に苦しめられている方も多くいらっしゃいます。晴れた日は、くしゃみと目のかゆみで辛そうな方があちらこちらに。
 皆さん、ご存じでしたか。静岡県は特に花粉の飛散量が多い地域なのです。平成28年における都道府県別花粉飛散量(環境省)によると、静岡県は3位の飛散量となっています。また、2008年の全国疫学調査のデータでは、静岡県は花粉症有病率が39.3%と、全国的にみても花粉症に悩む人が多い地域であることがわかります。

■都道府県別にみる花粉飛散量(上位15)
※1月末から5月までの累積花粉飛散量

データ:平成28年における都道府県別花粉総飛散量(環境省)

■都道府県別にみる花粉症有病率(上位15)

データ:鼻アレルギーの全国疫学調査2008

 さて、花粉症の方は恐らく症状を抑えるために様々な対策をされていることと思いますが、家づくりでも対策されることをおすすめします。”花粉を入れない、持ち込まない”が対策の大きなポイントとなります。例えば、玄関から家の中への持ち込みを防ぐために、玄関に上着やコートをかけることができる「玄関クローゼット」を設けるのもよいでしょう。また、外に干した洗濯物には多くの花粉が付着するので、この季節は「室内干し」がおすすめです。快適な室内干しには、適したスペースの確保が必要です。浴室換気暖房乾燥機の利用や、サンルームやランドリールームの設置、天井・壁への物干しバーの設置など様々な方法がありますが、洗濯物の量や生活動線、ライフスタイルを考慮して、お宅に一番合った室内干しを検討しましょう。
 さらに「換気システム」も重要です。最近のお宅は高気密の家が多くなっていますが、高気密住宅は高性能の換気システムが備わっており、花粉の侵入をブロックすることができるようです。このほかにも、インターネットで調べてみると、もっと気軽にできる対策が紹介されています。

 花粉症でお悩みの方でこれから家づくりをスタ―トされる方は、快適な生活を手に入れるためにも、花粉対策も家づくりのテーマの1つに加えてみてはいかがでしょうか。