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”ステイホーム”が暮らし方の価値観を変える?

執筆者
株式会社トムス 寺島知津

”ステイホーム”の呼びかけにより、家の中で過ごす時間が増えている方が多いかと思います。

私も全国⼀⻫の緊急事態宣⾔以降、通勤をできるだけ控え、⼈⽣初の在宅勤務を始めました。通勤で費やしていた往復1時間を仕事に充てることができる点や、集中できる時間が増える点など、在宅勤務のメリットを感じる⼀方で、仕事場としての環境づくりには苦戦をしているところです。そもそも、「家の中で仕事をする」ことを想定した家ではないからです。隣の部屋では休校中の⼦どもたちが 画を⾒たり、ゲームをしたり…。家族の気配を感じながらの仕事も良いのですが、オンライン会議や 電話でのやり取りの際には、⽣活感が伝わらないように気を遣っています。 また、休みの⽇も家の中で過ごす時間が増えているのですが、四六時中、家族と共に居るのも意外とストレスだったりします。(私だけではありませんよね…。)⼀⼈で好きなことに熱中できるス ペースがほしいと思う今⽇この頃です。

さて、家づくりをするにあたっては暮らし方をイメージすること、すなわち”コンセプト”を持つことがとて も⼤切です。”コンセプト”が施⼯依頼先の会社との共通⾔語になるからです。 では、最近の”家づくりコンセプト”のトレンドはどのような状況になっているでしょうか。

SBSマイホー ムセンター出展のハウスメーカーで成約をした方を対象としたアンケートによると、”家づくりに際してイ メージした暮らし方”について、「家事を効率的に⾏える家」、「⼗分な収納スペースがある家」、「深い睡眠を得られる部屋」など家事、収納、休息がキーワードの上位となっており、働く⼥性の増加を 反映した結果となっています。そのほか、「省エネや環境に配慮した家」が上位にランクインしており、 環境に対する意識の⾼まりが数字に表れています。 家づくりに対する考え方は、社会環境とともに変化するものですが、このたびの新型コロナウイルス を機に、マイホームに仕事場としての機能を求める⼈が増えるかもしれません。また、「⼀⼈でのんび り過ごせる場所」や「好きなことに熱中できる空間」など、家族と少しだけ距離を置くことのできる空 間などのニーズも⾼まるかもしれませんね。

■家づくりに際してイメージした”暮らし方”
Q あなたまたはご家族では、「家づくり」を考えた際にどのような暮らし方をイメージされましたか。 あなたのお考えに近いものを1つずつお知らせください。
(各○は1つ)

データ出典:2019年1月~3月SBSマイホームセンター成約者アンケート435人