浜松市への移住やマイホームの購入を検討する際、「治安の良さ・悪さ」が気になる方も多いのではないでしょうか。子育てしやすい環境や、日々安心して暮らせる街かどうかは、住まい選びの重要なポイントです。
この記事では、浜松市の治安に関する最新の犯罪発生状況や、行政区ごとの特徴、市が実施している具体的な防犯対策について詳しく解説します。
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浜松市の治安は良い?
浜松市は静岡県西部に位置し、約78万人が暮らす政令指定都市です。豊かな自然と都市機能が調和したエリアで、子育て世代を中心に移住先としても注目を集めています。
そのような中で、治安に関して気になる方もいるでしょう。結論からお伝えすると、浜松市は全国的に見ても治安が良い都市といえます。
ここでは、浜松市の治安について、犯罪件数や他都市との比較を通じて詳しく見ていきましょう。
浜松市の刑法犯認知件数
令和6年度における浜松市の刑法犯認知件数は3,789件となっており、10年前の平成26年(5,398件)と比較すると1,609件減少しています。年々犯罪件数が減少傾向にあることから、市全体として治安の改善が進んでいるといえるでしょう。
また、令和5年の調査によると、人口千人あたりの刑法犯認知件数は4.52件でした。これは、全国に20ある政令指定都市の中で、新潟市・静岡市に次いで3番目に低い数値です。
同等の人口規模を持つ新潟市(5.16件/千人)、相模原市(5.86件/千人)、岡山市(6.36件/千人)と比較しても、浜松市は治安が良好であるといえます。
浜松市でもっとも多い犯罪は窃盗
浜松市でもっとも多い犯罪は「窃盗」です。令和6年度には2,493件が確認されており、これは刑法犯認知件数3,789件のうちの65.7%と、半数以上を占めています。
特に多い犯罪は「自転車盗」で、窃盗全体の約3割にのぼります。しかしながら、窃盗件数も長期的に見ると減少傾向にあります。11年前の平成25年と比べると、2,154件の減少が確認されており、治安改善への取り組みが効果を上げていることがわかります。
エリア別に見る浜松市の治安
浜松市の治安をより詳しく知るためには、行政区ごとの犯罪発生状況を把握することが重要です。
令和5年度の浜松市の刑法犯認知件数は、行政区別に以下の通りです。
令和5年度までの行政区 | 令和6年度以降の行政区 | 令和5年度の刑法犯認知件数 |
中区 | 中央区 | 1,512件 |
東区 | 578件 |
西区 | 308件 |
浜北区 | 浜名区 | 308件 |
南区 | 中央区 | 304件 |
北区 | 中央区(三方原地区)浜名区(三方原地区以外) | 184件 |
天竜区 | 天竜区(再編なし) | 81件 |
参考:浜松市の犯罪の状況
件数が多い順に、「中区」「東区)」「西区・浜北区)」「南区)」「北区)」「天竜区」となっています。なお、浜松市は令和6年に行政区の再編が行われ、従来の7区から「中央区・浜名区・天竜区」の3区へと変更されましたが、このデータは再編前の令和5年の情報に基づいています。
ここでは、再編後の3つの区に沿って、それぞれの特徴と治安状況をご紹介します。
中央区
中央区は、旧中区・東区・西区・南区・北区の一部を含む、市の中心エリアです。JR浜松駅を中心に商業施設やオフィスビルが立ち並び、もっとも都市化が進んでいます。
そのため人口が多く、犯罪発生件数も相対的に高くなる傾向があります。実際、令和5年度の旧中区だけで1,512件の刑法犯が認知されており、市内でも突出しています。
しかし、中央区の中でも治安の良いエリアは多数あります。例えば、旧中区の広沢・蜆塚(しじみづか)・城北エリアは文教地区に指定されており、学校や公共施設が多く、子育て世代に適した環境が整っています。
また、旧北区も治安を重視する方におすすめの地域です。市の中心部からは少し離れますが、豊かな自然が残り、のびのびと暮らせる環境が魅力です。土地の価格も比較的手ごろで、広めの住まいを検討しやすいでしょう。
浜名区
浜名区は、旧浜北区と旧北区の大部分から構成され、市の東部から北部にかけて広がるエリアです。美しい自然環境と整備された住宅地が共存し、東名・新東名高速道路や国道152号線、遠州鉄道といった交通インフラも整備されており、通勤や通学の利便性が高い点も魅力です。
治安面では比較的穏やかとされており、特に周辺では街灯が整備されていて、夜間でも安心して利用できるという声もあります。また、旧浜北区エリアは新興住宅地としても開発が進んでおり、若い世代のファミリー層からの人気も高まっています。
天竜区
天竜区は、浜松市の面積の約6割を占める広大なエリアで、約91%が森林という自然豊かな地域です。「北遠五名山」と呼ばれる絶景や、釣りのスポットとしても知られています。
人口が少なく、都市部に比べて事件や事故の発生件数も少ないため、治安の良い地域といえるでしょう。
さらに、天竜区では地域全体に「助け合い」の文化が根づいており、子育て世帯にとっても安心できる環境が整っています。
一方で、夜間は街灯が少なく暗い道が多いほか、商業施設も少ないため、生活利便性は都市部に比べてやや劣る点には注意が必要です。それでも、静かで落ち着いた暮らしを求める方には、理想的な暮らしを実現できるエリアです。
浜松市が行っている治安対策
浜松市では、市民が安心して暮らせるまちづくりを目指し、さまざまな治安対策を実施しています。具体的には、子どもの見守り活動やパトロール、防犯設備の整備、情報共有体制の構築など、行政と地域が一体となった防犯活動などです。
ここでは、浜松市が行っている防犯活動や安全対策を詳しくご紹介します。
高齢者・事業者等による見守り活動
「浜松市子供安全ネットワーク推進事業」は、地域全体で子どもたちの安全を見守る活動です。高齢者が専用のタスキや名札を着用し、日常生活を送りながら、登下校中の子どもたちに気を配り、不審な動きがないかを見守っています。
また、事業者等もこの活動に参加しており、「子ども見守り中」と書かれたマグネットステッカーを社用車やバイクに貼り、市内を巡回することで、犯罪の抑止につなげています。
青色防犯パトロール
浜松市では、市民団体や市職員による「青色防犯パトロール」も行われています。これは、警察から「自主防犯パトロールを適正に行える」と認定された団体のみが実施できる活動です。青色回転灯を装備した車両(青パト)で地域を巡回し、犯罪抑止効果を高めています。
また、市民団体や市職員による青色防犯パトロールも実施されています。定期的に地域を巡回し、不審者に「見られている」という意識を与え、犯罪を起こしにくい環境を作ることが目的です。
スクールガード・リーダーの配置
浜松市の小学校には、防犯の専門家や警察OBなどで構成される「スクールガード・リーダー(地域学校安全指導員)」が配置されています。主な役割は、学校や通学路を定期的に巡回し、危険箇所がないかの確認・指導です。
また、PTAや地域住民で組織される学校安全ボランティアに対して、より効果的な見守り活動を行うための助言や指導も行われています。さらに、保護者などを対象とした防犯講習会を開催し、地域全体の防犯意識と対応能力の向上に貢献しています。
通学路の整備
子どもたちが安心して登下校できるよう、浜松市では通学路の安全確保にも積極的に取り組んでいます。
具体的には、市の担当部署をはじめ、学校やPTA、警察、道路管理者といった関係機関が緊密に連携し、定期的に通学路の合同点検を実施。現地調査や学校・保護者からの声をもとに、危険と判断された箇所には、歩道の整備や拡幅、ガードレールや防護柵の設置など、状況に応じた安全対策を行っています。
これにより、通学時の安全性が高まり、子どもたちが安心して学校へ通える環境づくりに貢献しています。
防犯カメラ・街灯の設置
防犯カメラや街灯の設置も、浜松市の治安対策の一つです。令和5年度には、自転車盗難防止策として、駅周辺の複合商業施設前に高性能な防犯カメラを設置しました。
また、自治会(町内会)が主体となって防犯カメラや防犯灯を設置する際には、市が費用の一部を補助する制度を設けており、地域全体の防犯環境の向上を図っています。
不審者情報の提供
静岡県警察では、「エスピーくん安心メール」という情報配信サービスを通じて、不審者の出没情報や身近な犯罪の発生状況をメールで発信しており、浜松市もその対象エリアに含まれます。
このサービスにより、市民はリアルタイムで地域の不審者情報を把握できるため、防犯意識の向上にもつながるでしょう。
また、市内で不審者の出没や重大事件が発生した場合には、幼稚園や保育園、小・中学校から得られた情報を速やかに警察と共有する体制も整えられています。
まとめ
浜松市は、政令指定都市の中でも刑法犯認知件数が少なく、全国的に見ても治安の良い地域といえます。エリアごとに住環境や利便性が異なるため、ご自身のライフスタイルに合った場所を選ぶことで、快適な暮らしを実現しやすくなるでしょう。
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