静岡県データ

2016年静岡県の地価変動から読み解く、『暮らしの選び方』

執筆者
株式会社トムス マーケティングリサーチチーム 市川智香子

首都圏通勤の「三島駅周辺」・子育て支援充実の「東部周辺」の地価上昇!

 上記の地図は、平成27年静岡県地価調査結果により、静岡県内市区町別に「住宅地」の「平均価格」「平均変動率」を示したものです。平均価格の上位には、「静岡市葵区」「静岡市駿河区」に加え、三島駅周辺の「清水町」「長泉町」「三島市」「函南町」がランクインし、「浜松市中区」を上回る結果となりました。三島駅周辺エリアは首都圏への通勤圏でもあり、アクセス環境の良さに加え、子育て支援も充実した市町として、人口増加の人気エリアです。
 今後、住宅購入を検討される方の多くは、子育て世代かと思います。子育て支援は自治体によって様々です。土地の購入から検討される方は、長泉町などの子育て支援が充実していると言われるエリアをご検討されても良いかもしれません。土地の広さや購入価格だけに目を向けず、ご家族の生活スタイルに向けた、住居選びをするのも楽しみの一つですね。

地価が下がっているエリアは広い家を建てられるチャンス!?

 一方、これらの地域以外では地価が下がっている地域(=ブルー)が多く見られます。地価の下がっているエリアは震災後の風評も含めて、人口流出している地域も少なくありません。これから土地探しを始める方は、利便性や生活スタイルのバランスに加えて、近隣市町の地価や変動率もご参考に、検討されてはいかがでしょうか。
 広い土地に広い住宅を建てたいと思われている方は、地価が下がっているエリアを探すのも1つの手です。広い家は建築費が高額になりますので、土地にかけられる予算が少ないケースもあるかと思います。地価が下がっているエリアは、土地の販売価格も下がる傾向にあります。是非、資金のプランの際に、土地選びにもう一度目を向けていただき、かけるべきところに大切なご予算を配分して下さい。
案外、利便性が高く広い土地が見つかるかもしれませんね!