静岡県データ

家づくりのこだわり”男女の差”

執筆者
株式会社トムス フィールドマーケティングチーム 寺島知津

 静岡県内で注文住宅を購入した人に”家づくりで苦労したこと”を尋ねたところ、2割の人が「家族、夫婦間の意見調整」に苦労したと回答しています(静岡県在住で注文住宅を購入した206人「住まいに関するアンケート」/トムス調べ)。夫婦にとっては人生の大きな買物ですから、それぞれの意見やこだわりがぶつかり合うのは当然のこと。おそらく、苦労とは感じないまでも、小さなぶつかり合いはほとんどのお宅で経験されたのではと思います。 
 静岡市にお住まいの一般市民を対象としたアンケート調査(2016年11月SBSデータバンク静岡市調査)では、住まいづくりについての考えや意見について尋ねています。家づくり世代である30代~40代の回答から、男女でギャップのあるものを挙げてみました

出典:2016年11月SBSデータバンク静岡市調査(男女13~69歳・562人)※グラフは男女30~40代で集計したもの

●「住まいはゆとりのある郊外がよいか、便利な都心がよいか」
 男性は郊外派と都心派でほぼ同じ割合となりましたが、女性は都心派が圧倒的多数となっています。
●「快適な生活には庭が必要か」
 男性は必要と回答した人とそうではない人でほぼ同じ割合となりましたが、女性では必要とした人が多数派となっています。 
●「洋風がよいか、和風がよいか」
 男性では洋風派と和風派でほぼ同じ割合となりましたが、女性では洋風派が圧倒的多数となってます。
●「住まい選びにセキュリティは気にするか」
 男性は気にする派と気にしない派でほぼ同じ割合となりましたが、女性では気にする派が圧倒的多数となっています。

 このアンケートからは、どちらかというと女性のほうの志向がはっきりと見えてきました。女性は家づくりの理想像について、より具体的なところまでイメージを持っているのかもしれません。いずれにしても、施工会社に自分たちの家づくりのイメージを伝える前に、夫婦間でそれぞれのこだわりポイントを突き合わせておくことが大事になってきます。ご主人もがんばれ!