マイホームの値段とは
公開日:2020.7.9 / 最終更新日:2020.7.13

新築で家を建てようと計画している方は、よく「坪単価」という言葉を耳にすると思います。
坪単価が安い、高いという言葉に翻弄されていませんか?『この家の坪単価は○○』と聞くと値段のイメージがつきやすいので、他社との比較に使っている方も多いと思います。
坪単価に含まれるもの、含まれないものについて説明します。
坪単価は会社によって含まれるものが変わる?
坪単価とは、『家の本体価格 ÷ 延床面積(建物の床面積の合計)=坪単価』です。施工業者により定義はまちまちですが、簡単に言うと「最低このくらいの金額はかかる」ということです。
しかし実際にはもっと費用がかかってきます。(坪単価と実際にかかる費用には差がある)例えば、内装や外壁・窓・キッチン・バス・トイレなどの設備のグレードを上げれば、坪単価が上がります。
延床面積の広い家と狭い家を比較してみましょう。
延べ床面積に関係なく、キッチン・バス・トイレなどは設置する数にあまり差が出ません。これらの費用は、家の本体価格の20%~30%を占めると言われています。そうなると、キッチン・バス・トイレが占める割合が大きいので、延床面積の狭い家の坪単価は高くなってしまうということです。
一概に坪単価が安い高いでは判断ができません。あくまでも、坪単価は『価格の目安』と考えましょう。
坪単価に含まれない費用とは?
先ほど、坪単価とは「最低このくらいの金額がかかる」といいましたが、新築工事のなかで坪単価に含まれない費用は、どのようなものがあるか知っていますか?
付帯工事費(全体の約2割)
建物本体以外の全ての工事にかかる費用のことです。
- 解体工事関連費用
- 造成工事費用
- 基礎補強工事関連費用
- インテリア・電設関連費用
- エクステリア関連費用
諸費用・その他費用(全体の約1割)
家を建てる工事とは別にかかる費用のことです。
【諸費用】
- 登記費用
- 印紙代
- 住宅ローン手続き費用
- つなぎ融資費用
- 火災・地震保険費用
- 各種負担金など
【その他費用】
- 仮住まい費用
- 引っ越し費用
- 式祭典費用
- その他費用
施工業者によって異なりますが、上記のものは「坪単価」には含まれていません。ベランダやポーチなどは施工業者によって坪単価に含まれているか、いないかの対応は様々ですが、細かいことを言えば、網戸・雨戸などもそうです。
見積書を出してもらったら、1番最初に気になることは「金額」かも知れません。しかし施工業者によって、見積書の様式・形式が異なっているため、見落とす項目がないか、見積書に載っていない費用があるかどうかも確認しましょう。
まとめ
家の価格は『家の本体価格+付帯工事費+諸費用』です。後悔しないためにも、事前に下調べをして、複数社に見積もりを出してもらい、比較・検討をしましょう。