静岡県データ

満足いく家づくりは”間取り”がポイント!

執筆者
株式会社トムス フィールドマーケティングチーム 寺島知津

 何といっても注文住宅の良さは、自分たちの理想の暮らしを形にできることですね。大きな南窓のある開放的なリビングで家族みんなと過ごしたり、オープンキッチンで子どもたちと一緒にお菓子づくりをしたり、隠れ家的な書斎で自分だけの趣味を楽しんだり…、そんなことをイメージしながら家づくりを進めていくのは楽しいものです。しかし、自由に決めることができからこそ、苦労することも多いようです。
 静岡県内で注文住宅を購入した人に、”家づくりで苦労したこと”について質問をしたところ、多かった回答は「間取りの検討」、「自分たちの希望と予算との調整」、「土地探し」、「住宅メーカー、工務店など依頼先を探すこと」、「購入資金の用意」、「住宅購入にあたって各種手続き」などとなっています。特に「間取り」で頭を悩ますひとが半数を超えています。

 さて、手に入れた我が家への満足度を尋ねたところ、「満足」が20.9%、「まあ満足」が63.6%でした。「まあ満足」と回答した人が「満足」とは言い切れない理由や、「やや不満」、「不満」と答えた理由を見てみると、比較的多かったのが「間取り」に関連した不満や後悔の声でした。

●もっと日当たりを考えた間取りにすればよかった。 南向きの広いリビングなのに、奥まで陽がとどかなかった。(女性40代)
●子供が二人いるので部屋の間取りを同じにしたかったが色々な事情でできなかったのが残念。(女性40代)
●吹き抜けなのはいいが、暖房が上に逃げるのが寒い。(女性40代)
●オープンキッチンでリビングまで見渡せるが、ワンフロアが広く、冬は寒い。(女性20代)
●主寝室を2部屋にわけるべきだったかも。 子供部屋を使うようになったら、収納や洗濯物を干す場所に困りそう。(女性40代)
●概ね快適だが、あと一部屋欲しい。(女性50代)

 間取りを決めるにあたっては、家族構成やライフスタイル(現在と将来の見通し)、動線、冷暖房効率、日当たりや風通り、収納などいくつかの要素を複合的に考えて判断する必要がありますが、全ての要素を完璧にするのはなかなか難しいものです。優先順位を決めて検討するのがよいかもしれませんね。また、建築士やインテリアコーディネーターなどプロのアドバイスや意見を聞きながら進めていくことも成功の秘訣です。