静岡県データ

「浴室暖房乾燥機」「パントリー」、どれくらいのお宅が持っている?

執筆者
株式会社トムス マーケティングリサーチチーム 寺島知津

 家づくりを進めていく中で、間取りのはもちろんのこと、住宅設備にも頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。特に注文住宅の場合は、間取りや設備を自由に決められることが大きな魅力ですが、それだけ決断の機会は多くなるものです。

設備の設置状況は?

 静岡県内で家づくりを経験した方に、設備の設置状況などを尋ねてみました。一番人気は「洗浄便座」で84.5%のお宅で設置されています。そのほか5割以上のお宅で設置されているのは、「モニター付きインターホン」(83.0%)、「2階のトイレ」(80.6%)、「IHクッキングヒーター」(68.4%)、「オール電化・エコキュート」(63.6%)、「ビルトイン食器洗浄乾燥機」(62.6%)、「雨戸・シャッター」(61.7%)、「ウォークインクローゼット」(60.7%)、「太陽光発電」(50.5%)など。さらに、”設置してよかったと思うもの”トップは「洗浄便座」の74.8%。次いで「2階のトイレ」70.9%となっています。一方で、「設置すれば良かった…」と後悔している人もいます。特に「床暖房」と「浴室暖房乾燥機」は設置しなかったことを悔やむお宅が多いようです。

どんな生活になる?

  さて、これらの設備を我が家に導入したら、どんな生活が待っているでしょう。実際に設置された方に聞いてみました。
●”ビルトイン食器洗浄機”で、食器洗いの時間が短縮されてその分子どもの相手をする時間が増えた。(女性30代)
●”食品庫・パントリー”は、すぐに必要なものが見つかるところが気に入っている。整頓好きになった。(女性30代)
●”浴室暖房乾燥機”は、寝る前に干せば朝乾くので楽になった。(女40代)
●”床暖房”のおかげでこたつや絨毯が要らなくなり掃除が楽になった。(女性30代)
●”床暖房”はエアコンのように乾燥しない。加湿器も軽めでいいので、窓が結露することもあまりない。(男性40代)
●”太陽光発電”を入れたら、節電意識が強くなった。(女性30代)
●”書斎”は、落ち着いた自分だけの時間を作ることができる。(男性40代)

 どうやら、生活が便利になるだけではなく、心にゆとりができたり、意識・行動が変わる方が多いようですね。IoT(※1)導入が進み、住宅設備も日々進化しています。是非、モデルルーム、ショールームに足を運んで、自分に合ったものを見つけてください。

※1=【IoT : Internet of Things】モノのインターネット。パソコンやスマホなどの情報通信機器に限らず、すべての「モノ」がインターネットにつながること